表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

「愛してる」の言ノ葉を ~boy ver~

作者: 星ノ宮 紫希

前回は女の子視点でしたので、今回は男の子視点です。

内容はほとんど一緒なのですが、言葉や想いなど、違うところが少しあります。


ねぇ、僕のこの声は、今君に届いているだろうか。


君はいつだって僕の側にいてくれた。


僕が辛い思いをしているとき、君はいつも『大丈夫だよ』と言ってくれた。


僕が泣いているとき、君は『泣きたいだけ泣いていいんだから』と優しく抱きしめてくれた。


僕と喧嘩したとき、君は『こっちこそごめんね』と謝ってくれた。



共に学んだ教室。

電車の時間ギリギリまで一緒にいて、帰り際お互い離れがたかった駅のホーム。

隣の席に座って本を読んでいた放課後の図書館。

友達と話をしていても、無意識によく聴こえてしまう君の声。

些細なことで喧嘩したあの日。

何気ない会話ばかりでも、一緒にいるだけで安心できた帰り道。

心を偽らないでいられた君の隣。



今君は、僕の隣にはいない。

僕が自分の夢の為に、自ら君の下を離れたから。


この星空を見上げるたび、ふと思うことがあるんだ。



君は今、何をしているだろうか。

怪我をしていないだろうか。

1人で何もかも抱え込んで、泣いていないだろうか。

悔しい思いをしていないだろうか。

辛くはないだろうか。

そして――笑ってくれているのだろうか。



僕の見上げているこの星空も、きっと君が見ている空と同じなのかな。


会えないことがこんなに辛いだなんて知らなかった。

この先ずっと一緒に居られると思っていたから。



でも僕は、この先何があっても、

必ず君が僕を待っていてくれると信じているから。

遠く離れていても、ずっと。

だから、何があっても僕は絶対に負けないから。

悲しいことだって、辛いことだって、泣きたいと思うことだって必ずある。

だけどこの先も“君”が僕の味方でいてくれるのなら――。



せめてこの5文字の言ノ葉が、君に届いてくれますように――。



「愛してる」の言ノ葉を~boy ver~を読んでいただきありがとうございました!

感想やアドバイスなどがあれば、是非お願いします!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言]  わわ!! 待ってました!! すごい!! 絶妙に男の子視点にすり替わってる!! 魔法!?  女の子バージョンの言葉に(本当にわずかな言葉の違いだったりで)丁寧に呼応していて、とても感動しま…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ