「愛してる」の言ノ葉を ~boy ver~
前回は女の子視点でしたので、今回は男の子視点です。
内容はほとんど一緒なのですが、言葉や想いなど、違うところが少しあります。
ねぇ、僕のこの声は、今君に届いているだろうか。
君はいつだって僕の側にいてくれた。
僕が辛い思いをしているとき、君はいつも『大丈夫だよ』と言ってくれた。
僕が泣いているとき、君は『泣きたいだけ泣いていいんだから』と優しく抱きしめてくれた。
僕と喧嘩したとき、君は『こっちこそごめんね』と謝ってくれた。
共に学んだ教室。
電車の時間ギリギリまで一緒にいて、帰り際お互い離れがたかった駅のホーム。
隣の席に座って本を読んでいた放課後の図書館。
友達と話をしていても、無意識によく聴こえてしまう君の声。
些細なことで喧嘩したあの日。
何気ない会話ばかりでも、一緒にいるだけで安心できた帰り道。
心を偽らないでいられた君の隣。
今君は、僕の隣にはいない。
僕が自分の夢の為に、自ら君の下を離れたから。
この星空を見上げるたび、ふと思うことがあるんだ。
君は今、何をしているだろうか。
怪我をしていないだろうか。
1人で何もかも抱え込んで、泣いていないだろうか。
悔しい思いをしていないだろうか。
辛くはないだろうか。
そして――笑ってくれているのだろうか。
僕の見上げているこの星空も、きっと君が見ている空と同じなのかな。
会えないことがこんなに辛いだなんて知らなかった。
この先ずっと一緒に居られると思っていたから。
でも僕は、この先何があっても、
必ず君が僕を待っていてくれると信じているから。
遠く離れていても、ずっと。
だから、何があっても僕は絶対に負けないから。
悲しいことだって、辛いことだって、泣きたいと思うことだって必ずある。
だけどこの先も“君”が僕の味方でいてくれるのなら――。
せめてこの5文字の言ノ葉が、君に届いてくれますように――。
「愛してる」の言ノ葉を~boy ver~を読んでいただきありがとうございました!
感想やアドバイスなどがあれば、是非お願いします!