表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/21

保管庫

「…なるほど」

紅茶を飲みほしたノーフォーク公は、ゆっくりとカップをソーサーに載せた。

「そういうことなので、紋章院の記録を見させていただけないでしょうか」

「いいでしょう、国王陛下の命令とあれば」

それに、とノーフォーク公はソーサーをサイドテーブルに置きながら、私に語る。

「個人総局の権力は、超国家的ですからな」

何はともあれ見せてくれるとなれば、話は早い。

私たちは、ゆっくりと保管庫へと向かうこととなった。


保管庫には、文化財級の書物もある。

古くは、14世紀の頃の書類が残っているからだ。

そのため、私はうかつに触らないように細心の注意を払うこととなった。

もはや古すぎて、近づくだけで崩れ落ち、塵と化すような代物が多いためだ。

「リーバラッグ侯爵とラグストンシャー伯爵について、でしたな」

「その通りです。ありましたか」

ノーフォーク公は、2つのファイルをもってきて、近くにあった机に優しく置く。

「ありましたぞ、まずはどちらから説明をしましょうかな」

「では、リーバラッグ侯爵から、よろしくお願いします」

「分かりました」

そして、片方のファイルをそばのサイドテーブルに置いて、最初に2つファイルを置いた大きな机の上には、ただ一つのファイルだけがあった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ