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紅茶の飲み方  作者: 尚文産商堂


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20/21

通信

「して、何がありましたので」

木村さんが話しを振り出しに戻す。

そこで私は、電話を一本借りたいと言った。

実際のところ、何があったかを木村さんに話すことはできない。

国にとって極めて重要な話になるし、個人情報も含まれていることから、私は秘密ということにした。

「それでは、こちらをご利用ください。手野通信が行っている特別サービスです」

「……何か利益供与でも期待しているのですかね」

「いえいえ、お客人への正常なサービスです」

そう言うので、私は持ってきてくれた電話を使うこととした。

昔懐かしい黒電話と呼ばれるものだ。

ダイヤルをするために、指で回してジーコジーコとするのは、小さなころに博物館で見たきりである。

暗号秘匿通信と称している特別なシステムを導入しているようだ。

そして、電話の相手が出てくるのを少し待つ。

「はい、沢板建造です」

日本人の沢板さんは、私の旧友の一人であり、個人総局としての同僚の一人である。

ただ、個人といいつつ、彼は特殊な地位にあり、相棒と呼ぶべき人物とともに行動することがあった。

昔あった事件がきっかけでペアを組むように上司から命じられたのだ。

今ではとてもいいコンビとして有名である。

「私です、フォン・アルバート・イルネスです」

「ミッデジアン卿、今までどちらへ……」

しかし、私は沢板さんの言葉を遮らざるを得ない。

「急用です。申し訳ないですが、今から話すところへ手紙を送っていただけますか」

私の声を聴いて、沢板さんは、急に静かになり、そして私の言葉をキーボードを使って何かに打ち込んでいる音が聞こえた。

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