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発見
「それで、不躾な質問とはなりますが、よろしいでしょうか」
木村さんは、私に何かを聞こうとしているようだ。
「何がでしょうか」
私は木村さんに答える。
「貴方はなぜ、あのような場所にいたのでしょうか」
「あのような場所、とは」
「ええ、実は……」
私が気を失っている間で、木村さんが見つけた以降のことを教えてくれる。
どうやら、超高濃度汚染区域にいたらしい。
木村さんは、その中で何をしていたかは教えてくれなかった。
他人に話せないような物なのだろう。
とくに、私のような個人総局には。
一目で私を私だと見抜いてくれ、それからここへと連れてきてくれたということらしい。
私は、それを聞いて、何度も頭を下げる。
「なんとお礼を申し上げれば……」
「いえいえ、これも人としての務めてございましょう」
木村さんは、そう言って笑っていた。




