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食事後
食事もパンや前菜から始まり、スープ、主菜として肉と魚の各料理、そしてデザートと移った。
私は膝上に2つに折りたたんで置いていたナプキンを使い、口元の汚れを取る。
「いかがでしたか」
リーバラック侯爵が私に尋ねる。
「とてもおいしい夕食を、ありがとうございます。今のご時世、なかなかとるものが難しいのがあったように思いましたが」
「ええ、鶉は、すでに野生絶滅となっております。わたくしどもは、農家が育てている鶉を仕入れ、調理することによって、提供することを可能にしています」
「ほう、そうなのですか」
私は、思わず聞き返してしまう。
「ええ、またいずれご案内いたしましょう」
私はそれからも、歓談をして、なにやら足元が定まらないので、先にひかせてもらった。
「ふぅむ……」
何やら酔ってしまったような感じだ。
普通であれば、ビリヤードでもしている時間であるが、今はそれどころではない。
私としては極めて珍しく、服を脱ぐこともないまま、ベッドに倒れこんでしまった。




