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紅茶の飲み方  作者: 尚文産商堂


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13/21

パイ

「では、一切れ」

私がその焼きあがったばかりのような、湯気すら見えそうに感じるパイを一切れ皿に移してもらい、まずは香りを楽しむ。

「セージ、それにオリーブオイル。ああ、他にもいくつかの香辛料を使っていますね」

「ええ、その通りです」

侯爵が私に話しかけてくる。

一つはっきりしているのは、古来のしきたりを大切にしているということだ。

それも、かなり固執しているということができるのかもしれない。

私が知っている範囲では、ここまでしっかりと守っているのはほんの2人か3人ほどだ。

「では、一口」

サクッと、香りがはじける。

ウサギパイと思っていたが、どうも味としては牛か豚を使っているようだ。

どちらともアレルギーはないが、なにか妙な気分になる。

もしかしたら、うさぎをしらないのではないかということだ。

「いかがでしょうか、我が家のパイは」

「ええ、とてもおいしいです」

それは事実だ。

ここの料理人は腕がいい、引き抜いていきたいぐらいだ。

「ところで、何の肉を使っているのでしょうか」

「さて、何の肉かは聞いておりませんでしたね」

料理人に任せておりますので、と侯爵は逃げた。

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