表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔水晶女王(俺)は魔王の一人である  作者: ちゅーに病魔
1章 魔水晶女王(俺)と最弱少女(リリウム)
15/30

チィちゃん

感想どうもそろそろスキルの説明がしたいところです。


場所を移して黄昏決闘(ラグナロク)をするためのコロシアムの中央に生徒+その他+魔物全員で集まっていた。


コロシアムは端から端が霞むほど広いため観客席に移動するとかなり見辛いらしい。


あくまでリリウムちゃんとミリンちゃん基準で俺が一番端から端の壁を見ると表面の数ミリほどの微妙な凸凹までよく見えるのだが………。


まあ、解りづらいのでクロロ(約50m)が縦に50匹は軽く入りそうなぐらいだと思う。


無茶苦茶デカイ。


「では皆さん一回戦目の黄昏決闘を始めまーす!リリウムちゃんとルシルシル君は所定の位置に着いてください」


「はわわ…」


リリウムちゃんはなんかあたふたしている。


そんなに構える必要ないと思うんだけどなぁ…。


「だ、大丈夫なの!?相手はAランクよ!化け物よ!!」


ミリンちゃんが俺に慌ただしく聞いてきた。


「まあ、問題ないだろうな」


リリウムちゃんを見ると既にガチガチになりながらチィちゃんを肩に乗せて位置についていた。


向こうのルシルシルくんもキングオーガを斜め後ろに控えさせ、位置についている。


「それでは…、」


先生が黄昏決闘開始の合図が…。


「待ってください先生」


………?ルシルシルくんに遮られた。


「僕は辞退します」


「え?」


「へ?」


先生とリリウムちゃんが声を上げた。


恐らくそこにいる全員が同じことを思った事だろう。


「リリウムさんとその契約魔物ですが…僕とオーガの方が明らかにそれより上の実力だと思われます。それに僕は君のようなか弱い女性を傷付けたくない。しかし、オーガは力加減ができません。よって僕のポリシーに反するため辞退します!」


ほう…だからと言って自分が辞退するとは見上げた野郎だな。しかしイケメンは死ね。


………それにリリウムちゃんの肩の上で静かに憤慨するチィちゃんを……スキル超再生能力も無しに"魔王ですら魔力を奪い取られる水晶の森の最新部まで来れた実力"をナメるなよ?



















「よって僕は辞退します!」


よかったです…これでまだ戦わなくて済みそうですぅ、よかったねチィちゃん………チィちゃん?


「ピ……」


見るとチィちゃんがふるふると震えています。


「ピィーーー!!」


「あ、チィちゃん!」


チィちゃんは空高く飛び立ちました。


ちょうど天井のバリアー越しに見える太陽に重なって見えなくなりました。


そして暫くすると一対の翼の人型の影が私の目の前に降りてきました。


それは一対の金色の翼をもった短髪の金髪で赤い目をして、ひまわりのように黄色い肌の女性の魔物でした。


なぜか頭にちょこんと何かのガイドさんのような小さな帽子が乗っています。


「全く…下手に出れば能書きをごちゃごちゃと言いやがりまして…私に戦わずして勝ちをゆずりやがるとは思いませんでございました」


その女性の魔物は私を背にルシルシルくんに向かって立ちふさがりました。


「………チィちゃん?」


「屈辱…この上無い屈辱…あの姿のままで半殺しで済まそうと思いましたがもう許さんでございます…全殺しにしてやりましょう………おっと、マスターこの姿で会うのは初めてございますか?」


彼女は振り向くと私ににっこりと笑いかけてきました。


「本当にチィちゃんですか…?」


「ええ、ええ!(わたくし)めはあなたに森で助けられたチィめでございます」


そう言うとチィちゃんは手を前に出し綺麗なお辞儀をしました。


「さて………全殺しでございます…」


そう言いながらチィちゃんは………ってチィちゃん!試合で殺しちゃダメですよ!


「解っております。先生」


チィちゃんは固まってる先生に呼び掛けました。


「え?あ、はい!」


「これでフェアでございますね?お坊っちゃま?」


チィちゃんはルシルシルくんにも呼び掛けました。


「まさか、実力を隠す魔物だったとは…」


「では位置について………」


ルシルシルくんのキングオーガは背中の巨大な斧を持って戦闘体勢に入りました。


チィちゃんは何食わぬ顔で小さな帽子を直しています。


黄昏決闘(ラグナロク)!」


開始の合図が下りました。


「行けキングオーガ!」


「ブォォォォォ!!」


ひぇ…キングオーガが斧を構えて突進してきました。


「マスター」


「は、はい!」


「あの愚者に罰を与える許可を」


「え?ダメですよ!Aランクですよ!」


そうです!チィちゃんは人型に変身できても相手はAランクの魔物なんです!


「大丈夫でございます」


「え?でも…」


「さあ、マスター」


チィちゃん………。


「解りました…でも必ず戻って下さいね?」


「はいマスター、では……」


ズドン!!


その瞬間、チィちゃんが光ると重い音が響きチィちゃんが視界から消えました。


「ごはっ…!?」


向こうを見るとチィちゃんが足を振り上げルシルシルくんをキングオーガの頭の高さと同じぐらい蹴り飛ばしていました。


「ブォ!?」


キングオークがルシルシルくんの異変に気付き振り向いた瞬間、既にチィちゃんは空中で踵を振り上げていました。


「空きだらけでございますね」


ゴガァァァァン!!!!


キングオーガの頭のてっぺんにチィちゃんの(かかと)がめり込みました。


キングオークは膝を地面に折り前のめりに崩れ落ちました。


「まあ、死にはしないでしょう」


そう言うとまたチィちゃんはすたすたと歩いて寄ってきました。


「ふ、ふぇ?」


な、なにがおこったんですか…?


「マスター」


「は、はい!」


「またの名を神罰淑女(ネメシス)と申します」


チィちゃんは更に近付いて私にだけ聞こえるように耳打ちしました。


「え?ネメシスちゃん?ステータス」




神罰淑女(ネメシス)

[チィちゃん]

ランク:SS

魔力値:300000

身体値:180000

契約者:リリウム・ベイオウルフ・イーグルアイ

スキル:

《神罰》

《光魔法Lv80》

《魔王》

《石化眼》

《金の翼》

《契約魔物》


















「ネメシスねぇ…やはり魔王か」


この魔王イヤーの前ではどんな小さな声でも聞こえるぞ。


魔王は水晶の森に魔力は吸い付くされるが死ぬことは無い。


森自体には魔王を魔水晶化させる程の能力は無いからだ。


どうやらステータス的には俺より大分下か、だが神罰というスキルが気になるな。


それは置いておいてさっきの光は30Lvの光魔法、屈折(リフレクション)する(レイ)だろ。


自分にあたる光をねじ曲げ、更に光の認識をずらしあたかも最初からそこにいたように見せ掛ける魔法だ。


つまり途中のからずっとネメシスはルシルシル君の目の前にいたのだろう。


会話も念話で長距離から話せば場所がバレることはあるまい。


もっとも魔力の場所は光の認識をずらせないので魔力でモノを見ている魔王からすると子供騙しに過ぎないが魔王以外が相手なら鬼畜だな。


「う、嘘…人語を解する魔物なんて…それにAランクを一撃で倒すなんて…Sランク級の魔物じゃない…」


ミリンちゃん達はなんか唖然としている。


それを横目に巾着からダンダリアンの書を取りだし、パラパラと開いて途中のページで手を止めた。




神罰淑女(ネメシス)


《概要》


魔力値は魔王51位、身体値は魔王131位、総合は魔王69位、SSランクの魔王ではトップの魔力値を誇る。


光魔法と固有技《神罰》を使う。


神罰淑女の名前とは裏腹にやることは常に暴虐的で極度の戦闘狂(バトルジャンキー)だが、人に受けた大きな恩は決して忘れずその人の生涯が閉じるまで傍らに付き添い続けることもある。



ふーん、バトルジャンキーなのは気になるが魔王にしてはミーハーな奴だな。



《スリーサイズ》

89/56/83



わーい、バストサイズが俺の方が10も上だー。


………なんでだよチクショウ…。


おや?まだ続きがあるぞ?



《注意》

ただし付き添い続ける対象は美人かイケメンに限る、ついでにバイ。




………………俺はリリウムちゃんの今後に激しく不安を覚えた。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ