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認知症学会③「大事件発生、学会どころでなくなった!」

受付を済ませて、名札をホルダーに入れたのた.午後から会場に来たから、口演の演題とかシンポジウム、特別口演のみいくつか聞いた.


認知症の最近の話題については、それぞれが勉強したことをまた後ほど書こうと思う.


展示ブースとかポスターをさらりとみて、学会場を出た.新潟港の方に.


佐渡汽船の受付に行ってみた.船が見えるところに出ると、高速船が停泊していた.

ジェットフォイルは、ボーイング社製のジェットエンジンを搭載している.国内最速の旅客船で、時速80kmで海上を走る.しかも、船体が1m程度、海面から浮上して、文字通り、海の上を滑走するように走る.しかし隣に並んで走る漁船とか、フェリーがいれば、その速さが実感できるのだが、隣に何も走っていないと、どれだけ早いかは実感できないというのがドクトルの意見である.とにかくフェリーで2時間半かかる、越佐海峡を60分足らずで渡ってしまう優れものである.また機会があればぜひ乗ってみるといいですよ、いとドクトルは言っていた.


「ジェットフォイル、船長の自己紹介は、パイロットの誰それです、っていうんです.時々、流木やら、イルカやら鯨といった大型海洋生物にぶつかって沈没しそうになることがありますが、ご安心ください、ってアナウンスするんです.」

かの世界的ヒット映画、「Shogun」において、三浦按針に当たる人、(役の名前忘れた)は、皆にパイロットと呼ばれていた.「水先案内人」みたいな感じなのだろうか?船長とは別の役目らしい.


「え?沈没?なんで安心できるの?って思うでしょ、おそらくパイロットの人も、一緒に怪我するか溺れて死ぬか、だから死ぬときは一緒だという意味で、ご安心ください、という意味なんでしょうね.私たち、患者さんの手術の説明する時、手術が失敗して、患者さん亡くなることありますなんて言えないですし、ましてや、ご安心ください、なんてことは口が裂けても言えません・・・」


佐渡汽船の話をする時のドクトルは饒舌だ.


「新潟の人に言わせると、佐渡に行かぬバカ、2度行くばか」というそうですよ.

「私は大学病院に勤めているとき、2年いた、最後の半年間、毎週佐渡に出張に行ってたことがありますが・・・」


海を見るのに飽きたので、折角だから、歩いて万代橋を渡って、新潟の中心街を少し歩いて、白山駅から越後線に乗って今日の宿である「山姥さん」の家に行くことになった.裏通りを通って、白山駅に向かう途中、「トンカツ太郎、元祖タレカツ丼」の店の前を通った.例によって、アテナが食いついた.ルシフェルと、海丸君も、


「なんか気になる」と興味を示したのでみんなで入った.

薄めのヒレカツに、ウスターソースとかトンカツソースではなく、少し甘みのある、タレがかかっている.卵とか、玉ねぎはかかっていない、ご飯の上にカツ、そしてタレだかかかっていると言うカツ丼である.


「うまい!」アテナが例によって感動している.海丸くんと、ルシフェルもうまいうまいと食べる.デメテルの母さんも「ほお、これはいけるね、ヘスティアにも教えてあげよう」

はるなも、「あ、ほんと、あまり他ではないかも」と、皆全部ぺろりと食べてしまった.ドクトルと静香は、以前に食べたことがあるから、ヒレカツを、アテナと海丸くんに一つずつ分けてあげた.

白山駅までそこから歩いて15分くらいだろうか?大きな通りを曲がって新潟市役所を左に、新潟大学病院を右手に見て、昔路面電車が通っていたと言う通りを歩くと白山駅が見えてくる.


「越後線、単線なんですよ.大阪から初めて新潟に来た時、不思議でした、どうやって、電車行き違うんだろうって」

駅で、交差することが分かったのは新潟に住むようになってから間も無くである.


白山から、関谷、新しくできた、青山、小針の次が、寺尾である.

改札機のところに行くのに、ガラスの引き戸を自分で開けていく.改札はホームから2階に上がるのだが、エスカレーターは今のところない.今後できる予定もなさそうだ.改札から出て、左に行き、国道に出る.116号で左に行くと新潟大学のキャンパスに続く.「ピン、ピン、ロク」と地元の人と大学生たちは読んでいた.


その国道を新潟の方に少し戻り、左に寺尾公園、右手の住宅街を降っていくと、「山姥」の家らしい.


ドクトルが、ベルを押すと、中から、中年の女性が出てきた.

予め人数を連絡しておいたらしい.


「お邪魔しまーす.」アテナとはるなと静香が挨拶する.海丸くんもちょこんと丁寧にお辞儀をする.


「初めまして、私、独取の女房の伊都実です」


「ドクトル、女房?」皆一瞬、理解できなかったが、その後、


「えーーーーー!」近所中に響き渡るような声をあげてしまった.






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