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ティタノマキア①「ガイアとウラノス」


休日の午後、別館図書室は静かである.

今日は、ドクトルと、ルシフェルと静香しかいない.

子供達はどこかにお出かけしたのかもしれない.海丸くんもいないな.


ドクトルは、ティタノマキアの勉強のために、本家のヘシオドスの神統記を読み直している.あと、机の上には、子供向けのギリシャ神話の話や、星座の話、天使とか悪魔のことを書いた漫画の本が数冊おいてあった.


ルシフェルは、「進撃の巨人」を読んでいる.


静香は半導体の勉強である.


雪割草たちが時々、読書で読んだことを復唱するように合唱している.


大地ガイアと広いウラノスが設けた神々と この両柱から生まれた

良きものの送り手なる神々これらの神々の聖い族.」


 はじめに大地の神、女神のガイアがいて、それが同じ大きさのウラノスを産んだ.さらにウラノスはガイアの上に雨を降らせて、大洋オケアノスが生まれた.」


その後、ティタン族の神々は最後にクロノスが生まれたとある.大地と天の神子は12柱であるそうな.


神統記の記述は以下のようである.


「深渦の巻く太洋オケアノス

コイオス

クレイオス

ヒュペリオン

イアぺトス

テイア

レイア

テミス

ムネモシュネ

黄金の冠つけたポイべ

愛らしいテテュス

これらの後から 末っ子 悪智恵長けたクロノス

子供たちの中で一番恐るべきものが生まれた

この物は強壮な父親(天=ウラノス)を憎んだ」


ヒュペリオンは太陽の神らしい.その妻は、光明神のテイア、らしい.月の神様とある.


さらに、ポイぺも太陽神のような描かれ方をしている.管轄が共通しているのだろうか?コイオスの妻なった.コイオスは天球の意味らしい.コイオスとポイぺの間に生まれた娘たちに、アポロンとアルテミスのお母さんのレトや、星の女神のアステリーらがいた.


テテュスはオケアノスの妻となり、何千もの川の母となった.


クレイオスはの意味は天の羊というらしいが、この神にも特別な記載がない.妻はガイアとポントスの娘、エウリュビアーは、ポセイドーンの支配下の副次的な海の女神である.


イアぺトスは、アトラス、メノイティオス、プロメテウス、エピメテウス、と言った、巨人戦争の後に、ゼウスから罰を受ける、有名な巨人たちの父である.その母親は誰だろう?なんとオケアノスの娘らしい.クリュメネーをいうらしいが、川の神であるという記載はない.母親がテテュスではないからだろうか?あ、クリュメネーも

テテュスの娘らしい.するとやはり、川の神様なのだろうか?


テミスは「正義の女神」として知られ、巨人戦争の後にもオリンポスの神々には特別な敬意を持って重んじられた.


ムネモシュネ、は9人のムーサの母親で、「記憶の神」と言われる.


さて、問題は、クロノスである.

「末っ子 悪智恵長けたクロノス」

「子供たちの中で一番恐るべきものが生まれた」

「この物は強壮な父親(天=ウラノス)を憎んだ」

とある.神統記には、なぜクロノスが、ウラノスを嫌いだったかその理由は書かれていない.


レアはクロノスの妻となり、のちにオリンポスの6人の兄弟姉妹の母となる.

ハーデス、ゼウス、ポセイドン、デメテル、ヘスティア、レアの両親ということになっている.


ガイアとウラノスはティタンの12人の神々の他に、異形の神々を生んだ.


キュクロプスと、ヘカトンケイルと、である.


神統記によると、

「さて大地はまた 傲慢な胆を持つキュクロプスどもを生んだ

ブロンテス

ステロベス

心逞しいアルゲスがこれである

ゼウスに雷鳴を送り 雷電を造りやった者どもである

まことにこの者どもは その他の点では神々(の姿)に生写しであったが

額の真ん中に 目はたった一つしかなかったのだ」


ヘカトンケイルは、


「大地と天からは まだ他のものたちが生まれた

三人の子供たち 巨軀をもち強力で名を呼ぶことも憚られるものどもが


コットス

ブレアレオス

ギュゲスら

傲慢な息子たちがそれである


粗暴な族で、彼らの方からは百の腕が伸びていて

方のところにはそれぞれ五十の首が生えていた

頑丈な胴体の上に

その巨大な体躯には 近寄ることも叶わない強い力が備わっていたのだ

というのも 大地と天から生まれたすべての子供たちの中で

このものどもは一番恐ろしく その父親に

初めから憎まれていたからである 父親(天=ウラノス)は その子供が生まれる片端からみな大地の奥処おくがに隠してしまい 光の中に上がって来させなかった」


ウラノスは、キュプロプスと、ヘカトンケイル、12柱の神々を恐れ、その母である大地の下に隠した.


それに反旗を翻したのが、妻のガイアと、末っ子のクロノスだったというわけである.


彼はウラノスの陰部をアダマス鎌で切り、彼の政権を転覆させる、その神である.余談だが、アダマスとは、ダイヤモンドのように硬いもの、という意味らしい.体の中で最も硬いと言われる、歯牙のエナメル質のようなという形容詞は、adamantinomatousと呼ぶ.頭蓋咽頭腫という脳腫瘍にそういった組織型のものがあったな.エナメル質様の細胞なのだろうか?


鎌で自分の父親の陰部を切断して去勢するとは、かなり強い憎悪があったのだろうか?あるいは、お母さん大好き少年のクロノスは、傲慢で乱暴で、好き勝手をする亭主のクロノスに困り果てた、お母さんガイアをなんとか助けたいという気持ちでもあったのだろうか?


陰部を切断された、ウラノスから滴り落ちた血が、ガイアに染み込みそこから無数のギガンテスが生まれた、とある.

また、切断した、クロノスの陰部を後ろのクロノスは後ろの海に投げ捨てたところ、泡が起こり、そこから生まれたのがアフロディーテだということである.


するとアフロディーテは、ウラノスの娘?クロノスたちとは兄弟姉妹?すると、ゼウスたちのおばさんということになるか?


その辺のことは人間の親子兄弟関係から考えるとめちゃくちゃな感じだからあえて触れない方がいいのかもし得ない.


オケアノスと、テテュスの子供3000人というのも結構大変なことになっているのだが.一体何を象徴しているのだろうか?

オケアノスの生殖は魚と同じで、一回に何万何千の玉をを生んで、それに生死をぶっかけるような増え方でもするのだろうか?


ドクトルは余計なことを色々考えながら、机の本を色々読み比べてみる.


とにかく、天空の神ウラノスは、末っ子のクロノスに反旗を翻されて、タルタロスに幽閉された.そして、自らが幽閉した、キュプロプスと、ヘカトンケイルにも反抗されたらしいのだが、ウラノス対クロノスの抗争で、キュプロプスとヘカトンケイルの活躍については描かれていない.



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