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時の子たち

遠くで、風に揺れる鈴が鳴るような、歌声・・・

子供の声のようである.

耳を澄ますと、雪割草たちの歌声が聞こえる.


「天と地とを切り離し・・・」

「時が全てを生み出した・・・」


「豊かな実りを生み出した・・」

「生きる、手すがを生み出した・・」

「天空と、海と、冥府の世界を生み出した・・」


「しかし、流れる、その時は、神子の全てを食いつくす・・・・」

「時は・・・・」

「そこから生まれたものの、全てを食い尽くす・・・・」


「それでは、この子らが、不憫じゃと、その母上のはかりごと・・・」

「おばば様のはかりごと・・・・」


「流れる時が、子供らを・・・

「残らず食ってしまえということなら、しょうがない・・・」

「時の動きを止めてやれ・・・」


「時の子達の、その一人、お逃げと、旅に送り出す・・・・」

「止まった時のその中で、神子たちは、時を乗り越えるその術を・・・」


「時を乗り越えるその術を・・・」

「自ら学んでいくのです・・・・」


・・・・・・・・・・


毎朝のことである.雪割草たちの歌声で、はっと目を覚ました、愛ちゃんと健ちゃんは、朝ごはんの支度をしている、母のところに、急ぐ.


「ママ!今日もね、雪たちがなんか言ってた.時が、子供を食い尽くすって・・・」健ちゃんがいう.


「おばばしゃまがね、逃げなさい、って、はかりごとだって・・・・」

愛ちゃんも雪たちの歌の内容を説明する.


「おや、おや、またすごく、むづかしいこと雪たちが言ってきますね・・・」


と早速ママは、子供達が聞いた、雪割草たちの歌の内容をノートに書き留めた.


一冊が、1500円もする、大学ノートの分厚いのを、文房具屋で買ってきて、毎日それに書き留めるようにして、すでに、何冊目かになっている.そのノートも終わりそうである.


「あら、このノートももう終わりそうだは、今度またみんなで文房具屋に行って新しいノート買いましょう」


「うん!」二人は、文房具屋にお買い物に行くのも大好きである.


雪割草たちのうたを子供たちから聞いた通りに、ママは、ノートに書き留める.

この頃は、なぜか、子供たちが話す内容の先を読んで、ママの筆が勝手に進む、実に不思議が現象が起こっている.もちろんママは子供たちに雪がなんて言っていたかを確認をするのだが.


「雪たち、次にこんなこと言わなかった・・・」ママが聞くと、

「あ、そうそう、いってた・・・」


「この続きはこんなこと?」ママが確認すると、

「うん、そうだよ、ママよくわかるね、ママにも雪たちの声聞こえるの?」健ちゃんが言うと、

愛ちゃんも、「ママ、あいちゃんの話したいことわかるってしゅごい!」


雪割草の歌を書き留めたママは、

「いやー、これは、ママ一人で説明はむづかしいから、また、別館の皆さんに聞いてみましょうね.」

こりゃ、天地創造とか、そんな話になるのか?あとは、時間が全てを飲み込むとは・・・


「ところで、おばば様のことも、雪たち言ってたの?」


「うん、おばば様、時間を止めちゃいましょうだって」

「そう、おばばさま、なんでもできるから、すごいよね・・・」


いやいや、雪たちは一体何を話していたのでしょうか?

今日の夕方、が待ち遠しいママであった.






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