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他の兄弟たちは・・・

クロノスの腹の中・・・・


ここでは、「時間の流れ方が特別である」としか言いようがない.

しかし、中に囚われた、ゼウス以外のクロノスの子供たち、

皆、立派な神々に育ちつつあるようだ.


ゼウスが、石ころを替え玉にして、クレタ島に逃れた後、

父親の「腹の中」に飲み込まれた、兄弟姉妹たちはどう過ごしていたのだろうか?


クロノスとレアの子供達、


デメテル

ヘスティア

ヘラ

ハーデス

ポセイドン

ゼウス


が、クロノスに飲み込まれた.ただし、末っ子のゼウスだけは、母親のレアの機転で、石ころを身代わりにして飲み込まれずに済んだという物語が多い.


この話では、ゼウスをポセイドンの兄としてしまったし、ヘラ様は、兄弟姉妹と少し距離を置いた書き方をしてしまっているので、ストーリーの整合性、というか、辻褄合わせをどう取りますか、ということを少し悩むのだが.


デメテルは、原住農耕民族で、後からきたドーリア人に征服された民族の王女であるような書き方をしてしまったし.


ハーデスは、姉のデメテルの娘である、ペルセポネを嫁にもらったが、そうなると、おじさんと姪っ子の結婚で、現行の日本の民法では許されない.子供に聞かれた時に、お父さん、お母さんは説明に困るのではないか?


「愛ちゃんね、おじさんと結婚したーい」なんて言われた時に、ママはどう説明するか?


「愛ちゃんはね、おじさんとは結婚できないのよ・・」

「だって、ハーデスのおじさんは、ペルセポネと結婚したでしょ、なんで・・・」


ということになってしまう.

神話ではなんとペルセポネやら、ムーサの9姉妹やら、皆ゼウスの娘ということになっているし、ムーサのお母さんのムネモシュネに至っては、レアの妹でゼウスにはおばさんに当たるし、さらにさらに、ゼウスは、おばさんのテミスとも結婚したらしいし、しかも正妻はお姉さんのヘラ様であるとなると、もう家族関係がめちゃくちゃになってしまう.


ドクトルは、悩んだ


「さあ、どうする?ドクトル・・・」ルシフェルがいう

「さあ、さあ、さあ、どうする、ドクトル・・・」はるなと、静香が詰め寄ってくる

「どうするつもりですか、ドクトル、このままじゃ、後から、ちょっと面倒なことに・・・」海丸くんまで.・・・・


「わかりました・・・」ドクトルは、決意したらしい


「さあ、どうするドクトル!」ここでおばば様まで出てきた.


「私の気持ちは決まって英ます・・・」ドクトルは、少しもったいぶってから、言う


「オリンポスの神々、めんどくさそうな、関係は、この際、有耶無耶にして、誤魔化しちゃいましょう・・・・」


一同は、なぜか、パチパチと拍手をする.


「はあ、どうも・・・」と拍子抜けした、ドクトルは、めんどくさい、親子兄弟の関係はあえて不問にすることで、この物語を、子供さんにも読んでもらえる健全な話にする決心をした瞬間である.


と言うことで・・・・

場面は「クロノスの腹」の中に戻そう.


立派な、若者に育った、ハーデスと、ポセイドン.

今日は二人で、武芸の稽古である.


ポセイドンは、宮本武蔵のように、大きな小舟の櫂のような、棒を振り回しながら、木刀を持った兄のハーデスを追い回す.


ハーデスは、気配を消したり、あらわしたり、そして、巧みにポセイドンの攻撃をかわしている.


正面に、ハーデスを捕捉した、ポセイドンは、「もらった!」と面を打とうとしたところ、正面にいたはずのハーデスはいなくなっている.


気がつくとポセイドンは、ハーデスに背後を取られている.彼の木刀が、ポセイドンの首元に突きつけられている.


「うう、兄者、いつの間に・・・・」

「まだまだ甘いな、ポセイドン、力だけで、私を倒せると思うなよ・・・」


パチパチぱち、と岩の上で、見物していた、姫の一人が手を打って、二人を称える.


「ハーデスも、ポセイドンもお見事!」


「おお、なんだ、ヘラ、見てたのか・・・」ハーデスがいう.

「おめえ、こんなとこ来たら、親父にまた小言言われるんじゃねえのか・・・」

ポセイドンもヘラのことを気遣う.


「ほほほ、私は、クロノス王にとっては、実の娘ではありませんので、それほど、問題にはなりますまい・・・」


ヘラは元はと言えば、ミケーネ地方のアカイヤ人が古くから信仰している神々の末裔である.


クロノスと、レアにとっては実の娘ではない.クロノスはこのアカイヤの気の強い姫がお気に入りのようで、たいそうな可愛がりようではあったらしい.


「ヘラ、お前は、親父のお気に入りだから、色々と、他の兄弟のこと聞き出せるだろ、あいつは今どうしてる・・・・」ハーデスが、確信的なことを少しぼかして聞いてみる.


「あいつ、とは?」ヘラはわかっているが、とぼけて見せる.


「ほれ、あいつのことだよ、クレタの・・・」ポセイドンは少し、本質的なことを聞いてみた.


「クレタの・・・はて?」とヘラは相変わらずとぼけてみせる.

「おめえ、わかってるんだったらちゃんと答えろよ、クレタに逃げた、俺たちの兄弟、ゼウスのことだ!」とまどろっこしいことが嫌いな、ポセイドンはとうとうヘラを怒鳴りつけていた.


「ほーほほほ、ゼウス様、あの方はなんとクレタ島を脱出して、世界を旅されているとか.今頃は、ナイル川でワニに食われているか、パレスチナに土地の神々に八つ裂きにされているか、ペルシャの燃える山で焼け死んでいるか・・・・そんなところではございませんでしょうか.ほーほほほ」


ハーデスと、ポセイドンは顔を見合わせて、少し沈痛な面持ちになった.


それをみたヘラは高笑いする.


「ほーほほ・・・ゼウスを世界に放ったのは、どなたの策と、お思いか!

そう、母上を、決して、お見くびりになりませんように・・・・・」


第一次オリンポス戦争とも言うべき、ティタノマキアの仕掛け人、あるいは黒幕は、誰あろう、


クロノスの王妃、レアであること、ヘラは予見していたのであろうか・・・・

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