ペルシャの燃える大地
メソポタミアから、ペルシャ、インドへ
ソロモン王、イスラエルの絶頂の頃、シリアから小アジア、メソポタミアあたりは、ヒッタイトが衰退から滅亡の時期に差し掛かり、その末裔が各地に小さな国を作って乱立していた時期.また小アジア、メソポタミアからエジプトに至る地域で、アッシリアが、強大な帝国を作る時代は、ここから数百年後のこととなる.
当時のペルシャ高原には、まだ文字はなかった.
ペルシャに特有の宗教、ゾロアスター教が成立した時期については諸説がある.
ゾロアスターは、紀元前7世紀の人であったのではないかという説が有力である.彼が、アフラ=マズダの神をいただき、拝火教を民族の宗教にするまで、これもまた数百年の時間が必要だったらしい.
驚くべきことに、かの誇り高き、ペルシャの人々は、この頃文字を持っていなかった.
ペルシャの人々が文字を持ち、使いこなすのは、アケメネス朝ペルシャの時代かららしい.
ラクダに跨ったゼウスは、メソポタミアから、イラン高原に至る、道のりを旅をする.その様子は、マルコポーロの東方見聞録からちょっくらパクってくるか・・・
マルコ・ポーロの一行がペルシャを通るとき、砂漠が炎をあげて燃え上がっているのに驚いた、ような記述がある.
しかしそれ以前、紀元前、1000年頃からアゼルバイジャン、イランの、カスピ海沿岸には天然ガスや、石油が地表に噴出して、まるで地獄の火の山のであるような記録は、あるのだろうか?
あるらしい.
特に有名なのが:
ヤナル・ダグ(「燃える山」)
アゼルバイジャン、バクー油田の近く.
地中から天然ガスが噴出し、常時燃焼、少なくとも古代から存在していたらしい.
アテシュガーフ(バクーの拝火神殿)
これはゾロアスター教徒が「永遠の火」として崇拝していた.いつから「宗教化」された?ゾロアスター教の成立(前1000年頃〜前600年頃)には、すでに天然ガスの自然炎が見られたらしい.
そのほかに、火山性ガスの発火が見られていたと考えられている.
「うわー、この暑い、砂漠で、あんだけ火がぼおぼお燃えてんのを見ると、暑っ苦しくてしょうがねえすね・・・」ラダーが熱いのはうんざりだというようにいう.
「確かに、これは熱いね・・・」これにはゼウスも同意である.
「おじさんのオケアヌス様なら、大量の水ぶっかけて全部消せるかもしれないけど・・・」
「へえ、お身内にはたいそうな方がいらっしゃるんですね・・・」
「あ、そうだ、私も、雷を起こすことができるんだ、その力を応用すれば、入道雲作って雨を降らせるってありかも・・・・・」
ゼウスがラダーの背中から降りて、何やら呪文を唱え始めた.
みるみる、ゼウスの頭上には巨大な積乱雲が生じて、雷雨が起こった.目の前の山火事は瞬く間に消し止められた.
「ふーちょっとは涼しくなったかな・・・」皆で一息ついて、それではここらで休憩して食事にでもしましょうか、とゼウスがコルヌビアからアンブロシアを取り出そうとした時、
一人の若者が、血相変えて、走ってきた.
「この!罰当たりが!神様の火を消すとは、なんてことしてくれんだ!」
「え、この火が神様の火?」
「うだ!」
「あ、ごめんなさい、あまり暑くて、この場所を通り抜けるのも大変だと思って、つい消してしまいました.じゃ、どうしましょうか・・・・・」
「ついうっかりじゃねえ、火の神様が封じ込めた悪霊が出てきたら、なんとする!俺ら一族呪われて皆殺しだ、責任とれんのか!!」
「あ、すみません、すみません、すぐ、付け直します・・・・」
ゼウスは無我夢中で、薪をくべて、そこにオリーブの油を巻き、この頃はちょっと成功率が上がってきた、雷電を起こしてみた.
「はあー!」と掛け声とともに、雷が、「起こった!」
バキバキバーーんn!!
用意した薪の上には雷は落ちなかったが、近くに流れる、燃える水の上に雷が落ちてそこから激しく出火し始めた.
「ふー、よかった・・・」
ゼウスは改めて若者に詫びをした.
「それにしてもおめえ、雨雲起こしたり、雷、起こしてなかったか?さっき火消した時は雨雲起こしてたろ.すげえ芸があるんだな・・・」
「でもね、雲は起こせたり、起こせなかったりなんですよ.雷になると、よっぽど切羽詰まった時でないと、おこらないみたいで、だから今回はまぐれみたいなもんかな・・・」
「大地の火は、怨霊を地面の奥深くに閉じ込めておくのにでーじなもんなんだ、だから神様の火は無闇に消すな、って子供の時から言われてきたんだ.でも、火が消えてもナーンも悪霊らしきもん出てこねえな・・・」
「はあ、そういうことなんですか・・・私にはよくわからないのですが、でも重ね重ね、すみませんでした・・・」
にわか雨に濡れた、大地は地中の熱で乾き、シューとガスが吹き出した.
いっときは消えていた、火がまたあちこちで燃え上がり始めた.




