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ソロモンの栄華

ソロモン王は、ダビテの末子である.本来は王位を継げるはずでなかったらしい.

母のパト・シェバは臣下の妻だった.ダビテは臣下を殺して、彼女を妻にした.そして生まれたのが、ソロモンである.王家のゴタゴタの末に、ソロモンが王位を継ぐことになった.


ソロモン王の頃のイスラエルは、交易で繁栄したと言っていい.

フェニキア人の王、ヒラム一世と同盟を結び、

紅海経由で、アフリカ、アジアとも交易を行なったとされる.


しかし、ソロモンは父のダビデが外交に熱心だったのに比べて内政を重視したと

歴史には伝わる.


エルサレムにレバノンの杉を用いた、内装を黄金で作った神殿を建設した.


数々の、名裁きの逸話.


子供の母親と名乗り出た、二人の女、どちらが本当の母親か?


「赤子を割いて、半分ずつ、女に与えよ!」

「そんなことをしたら、この子は死んでしまいます、私は引き下がりましょう・・・」

もう一人の女が嬉々として、子供を連れて行こうとしたところ、王様の裁きが下った.


「引き下がった方の女、その方を実の母親と認定する!」


同じような話は大岡越前の裁きでもみられる.


「その子供、欲しくば、力づくで持っていけ!」とばかりに、子供の手を二人の女に同時に引っ張らせる.


「痛いよ、放してよ・・・」

「は!」と手を離した女.もう一人は、ぐいと子供を引き寄せ、抱いて連れ帰ろうとする.


お奉行の裁きは?

「手を離した女、その方を、実の母親と認める」

 

ソロモンが先で大岡裁きはもちろん後なのだろう.ワールド・ワイドで、その名裁きが、使われる.


ソロモンは、「知恵者」として名高く、近隣諸国から、王侯貴族が面会を求めて、エルサレムは、常に外国の使節で賑わっていた.


「シバの女王の入城」も、ソロモンの知恵を借りに来た、女王がエルサレムを訪問したときの物語である.何も輿入れに来たのではないらしい.エジプトの王女が、ソロモンと政略結婚するさせられたそうだが、それがシバの女王ということでもないらしい.


ゼウスと、ラクダのラダーと、クダーは、前の夜、街を見下ろす、丘の上で野宿して、今朝は早くに起きて、街の中を見物である.


レバノンとは違った、賑わいがある.


ベイルートは、交易の都市、

エルサレムは、政治と、学問と、外交の都市


・・・・・・・・

ゼウスが聞かれたら、そう答えたであろう.


王宮の前の大通りを、陣太鼓を打ち鳴らし、行列が通る.


「まもなく、ソロモン王のお通りである、皆のものくれぐれも粗相のないように・・・」


「お、ラッキーだな、早速王様の行列が通るってよ・・・」

「じゃ、オイラの背中に乗って行列をみますか・・・」

ラクダどうしのおしゃべりである.


ラダーが地べたにしゃがみ込んで、背中にゼウスを乗せて立ち上がろうとしたところ、前触れの役人に叱られた.


そこのもの、王様の行列を乗馬(ラクダの時はなんと言うのだろう・・)のまま、見物しようなどと、無礼千万!と言うことで即刻、下馬を命じられ、しかも、ラクダは、見物の者たちの後ろの方に、追いやられてしまった.


王宮の方で、何度もドラがなり、王様の行列がご出立らしい.


鎧の騎馬武者の行列にづづいて、


屋根のない、輿に乗った、王様が大通りを通る.

煌びやか、衣装を見に纏い、宝石を散りばめた王冠を頂いている.


百官、皆が随行する.

今日は、神殿に行幸の日である.


ゼウスの一行は遠くから、王様の尊顔を拝し奉る形である


「なんか王様、つまんなそうな顔ですね・・・・」

「そうすね、悩みでもアンスかね・・・」

ラクダの2頭が色々とゼウスと相方に心の中で話しかける.


「・・・・・・」

ゼウスの心の声、ラダーと、クダーには聞こえない.


「だんな、どうしやした?」

「し!俺たちの心を王様が読もうとしている、心の声を消せ!」


ゼウスが、ラクダたちに警告したときにはもう遅かった.


ソロモンは、近衛隊長と、

宦官の侍従長である、ミカエルを呼び出し、


「あのラクダを連れた、男、王宮に召し出せ!」と短く、命じた.












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