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空の色はなぜ青い、夕焼けの色はなぜ赤い・・

「ねえ、父上、起きてください、出かける約束でしょ、支度してください・・・」


海丸くんが、寝ているポセイドンを一生懸命揺すって起こそうとするのだが、あの巨体は、海丸くんに揺すられたくらいではびくともしない.


「よーし、こうなったら・・・・」と海丸くんは部屋を出て行った.


 またポセイドンが寝ている部屋に、戻ってきた.今度は愛ちゃんと健ちゃんと、おばば様が部屋に入ってきた.


「ねえ、どっしんのオトシャン・・・・」

「ねえ、ポセイドンのお父さん・・・」

愛ちゃんと、健ちゃんが一生懸命揺さぶるのだが、やはり、びくともしない.


「よーし、じゃ、上に乗って飛んでみようか!」

おいおい海丸くん、いくら子供だといっても、子供がお父さんのお腹の上に乗ったりしたら・・・・


と注意するまもなしに3人の子供たちな、ポセイドンのお腹の上に乗って、トランポリンのようにぴょんぴょん飛び跳ねている.

おとシャンのトランポリンは、健ちゃんが一番上手で、天井の近くまで、飛び上がる.

「えい!」とばかりに健ちゃんは、バク宙をしてみせる.


「ほお、けんちゃんすごいね・・・」海丸くんは感心する

「お兄ちゃん、くわっこいい!」愛ちゃんはお兄ちゃんのこういうところはすごく尊敬している.


ポセイドンのおとシャン、それでも起きない.


(良い子のみんなは、お父さんのお腹でトランポリンをしてはいけないよ.ポセイドンのおとシャン、言ってみればトトロ、みたいなもんだから子供が乗っても大丈夫だけどね・・・バク宙の練習はちゃんとした本物のトランポリンでやろう!)


こうなったら、もう、おばばさんの出番である.


「それではお願いします」お腹トランポリンの遊びがひと段落したところで、海丸くんが、おばば様にお願いした.


「ううん!」と咳払いしたおばば様、ふーと大きく息を吸い込んで、


「起きなーーー!」と近所中に響き渡る声で、ポセイドンの耳元で叫んだ.


「うわ!」とこれまでびくともしなかった、ポセイドンが、びっくりしてと飛び起きた.


大音響の後に、しばらく大地が揺れたがすぐにおさまった.


流石に寝起きの悪いポセイドンもぐずぐず起きてきて支度を始めた.


冬の日本海の漁がひと段落したので、今日はポセイドンは別館でゆっくりする予定だった.前のばんに海丸くんと、愛ちゃん、健ちゃんに、

「晴れたら、公園に行こう!」と約束していたのだった.


おとシャンの、右の方に愛ちゃんと、健ちゃん、左の肩に海丸くんが乗っている.

「乗っけて乗っけて」、と愛ちゃんが言うから、ポセイドンはまず、愛ちゃんを肩に乗せたところ、健ちゃんは、何も言わないが、乗せて欲しそうな顔をしたので、けんちゃんも、乗せてあげた.


海丸くんは別に自分で歩くからいいや、と思っていたのだが、父上はひょいっと海丸くんも持ち上げて、肩の上に乗せてしまった.


公園はすぐ近くである.ルシフェルが変身する、例の公営の公園ではない.あそこは、遊具が大体使えないから・・・

それにやや狭いし、緑が少なめなので・・・


前の日は雨だったから、洗濯と布団干したり、後部屋の掃除ができなかったのだが、「今日は雲一つ・・・」あ、天球の地面に接するあたりに少しだけ雲がある.


気象庁による「快晴」「晴れ」「曇り」の定義は、

空全体に対する雲の割合(雲量)に基づき決定されるらしい.


雲量の量が、

0〜1は「快晴」、

2〜8は「晴れ」、

9〜10は「曇り」と定義され、雨や雪などの降水現象がない場合に適用されるとのことである.


「じゃ、今日の天気は、快晴、なんだろな.でもよ、どうやって、雲がお空の1割ってわかるんだ?ポセイドンの疑問だが、」


ドクトルも、ルシフェルも「さあ・・・」


「ねえねえ、どっしんのおとさん、お空はなんで、青いの?」愛ちゃんが聞く.

ドクトルと、はるなと、おばば様が一緒にポセイドンと子供たちに付き従う感じである.

「うう?俺にはわかんねえな、海丸知ってるか?」父上は、勉強のできる息子に丸投げである.


「あ、この前、授業でやったような・・・ドクトル、あれ、レリー散乱でしたっけ・・青い光は、波長が短めだから、空の空気で反射しやすいってあれですよね」」海丸くんはドクトルに聞くのだが、


「いや、私、気象とか、天文のこと、ほぼ何もわかりませんって感じですか・・・

ルシフェルさんはいかがですか、ご存知ですか?」


「うん?なんだっけ・・・」ルシフェル=ゼウスは天空を支配する神のはずなんだが・・・


「俺、雷のことはわかるんだけどな、お空がなんで青いか、ってことはよくわかんねえな・・・」アテナはおめえなんか知ってるか?


「光のことなら、アポロンが知ってるのじゃない?」アテナは、珍しくついてきたアポロンに聞くのだが・・・


神々、それぞれの管轄領域、お役所仕事のように、右から左にたらい回しである.


「やれやれしょうがないなあ・・・」海丸くんはおばば様の見守りフォンをちょっとお借りして、調べてみた.彼自身は、スマートフォンをまだ持たせてもらえないからである.


おばば様のスマホで、調べてみた.「お空はなぜ青いのか?」と


「空が青いのは、太陽光が大気中の空気にぶつかり、波長の短い青い光が散乱して空に広がる「レイリー散乱」によるものです.」


 お、海丸くんあってるじゃん.


「夕焼けが赤いのは、太陽が沈む夕方は太陽光が大気を通る距離が長くなり、青い光が散乱し尽くされて消え、残った波長の長い赤い光が目に届くためです.


「へえ、そうかい・・・」と天空の神と、太陽の神は、初めて知りましたと言う感じである.学問の女神も、「へえ、面白いもんだね・・・」とあまり食いつきが良くないようだった.


芝生のところで、健ちゃんと愛ちゃんと海丸くんを、ポセイドンのおとシャンは、お手玉のように放り投げている.


愛ちゃんと、健ちゃんはきゃっきゃっと大喜びであるが、海丸くんはちょっと目が回ったようである.


公園に来ていた家族連れが、ゾロゾロ集まってきて、皆、その様子を見ている.

なんと子供たちの列ができた.「次は僕、次は私・・・」と言う感じである.


ドクトルは、ポセイドンに聞いてみた.

「よそもお子さんも、人間お手玉やってもらいたがってるんですが・・・」


「おお、いいぜ、ただし、親御さんの同意があればだけどな」


大体の親御さんは、「危ないそうだから、今日のところはやめておいて、おくれ」となんとか子供を説得して、人間お手玉をしないと言うことになったのだが、それでも、三組くらいの家族は、面白そうだから、ぜひにと、そのまま列に並んだのだった.


やってもらった子供たちは、皆大喜びだったらしい.もちろん、オトシャンはよその子供も、決しておっことしたりしなかったし、皆目が回って気持ち悪いなんてことはなかった・・・・


「あの、大道芸の方ですか?」親御さんの一人が聞いてきた.その公演は、秋になると大道芸のフェスティバルのあるところだった.


「いや、そう言うわけでもないですけど・・・・」


「本じゃ、いっちょ健ちゃんのあれ、やってみるか・・・」

おとシャントランポリンで、健ちゃんと愛ちゃんが飛び跳ねて、健ちゃんは、バク宙をやってみると言う、別館芸、初のお披露目で公園でやったところ、やんややんやの大喝采だった.


空き缶前に置いといたらよかった・・・


芝生にビニールの下敷きを敷いて、お弁当を広げた.


はるなと静香とママが作ってくれた.

何種類かのおにぎり、唐揚げ、鮭の切り身、卵焼き、タコの形のソーセージ、冷凍だが、ハンバーグ、じゃがいものフライ・・・・


ブロッコリとか、ミックスベジタブルで野菜も入っていた.


お弁当の後、少しのんびりして、遊具で遊んだ後、

休日の公園は早めに切り上げて、別館に戻ってから、皆で掃除と、布団干しと洗濯を手分けしてやった.


なんで、晴れた日に布団を干して、洗濯とか、掃除をすると幸せな気分になるのだろう・・・

誰もその答えは知らない.




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