テーバイに見る、ギリシャの移民事情
テーバイに見る、ギリシャの移民事情
「あ、わかった!」突然ドクトルが叫んだので、図書室にいるものみなっドクトルの方を見た.
ルシフェルが聞く.「何がわかったのだい?」
テーバイの混乱、呪い、新興宗教の勃興、他のポリスとの、戦争・・・
「これみんな、テーバイの移民事情が問題なんだと、それがわかりました!」
「ほお・・・」と皆が集まってきて、ドクトルの新説を拝聴する.
「まず、カドモスさん、テーバイ建国の年がいつかはわからないですが、ギリシャの歴史、特に神々が出演されるときには時系列がめちゃくちゃですから不問とします.」
「まあ、そんなことはいいから、続けて・・・」お、アテナもいて話を冷静に聞いている.
「フェニキア人、おそらく、結構積極的な、民族かと思います.まだ勉強はしていないのですが・・・・」
「フェニキア人がどうかしたかい?」愛染の母ちゃんの質問である.
「フェニキア人、のちにカルタゴのハンニバルのローマ侵攻に見るように、結構好戦的な人たちと考えられます・・・」
「まあ、何百年も経ったら民族の攻撃性とか大人しさなんか、変わるだろうけどな・・・・」
確かに・・第二次世界大戦前後の日本人と、ユダヤ人を見るとそれは一理ある.
「それでですね、カドモスさん、牛に引かれてではないですが、のちにテーバイと呼ばれるギリシャ本土の土地にやってきた.そこで街を作ることになったのですが・・」
「ですが・・」と海丸くんが先を急ぐように促す.
「当然その土地にも入国管理事務所、のようなところがある.そして、入国管理庁のトップは、辺境警備軍のトップでもある、アレスさん・・・」
テーバイの毒を吐く、大蛇は要するに、入国管理局だというのである.
「まあ、それは、国家権力の事務所、外国人にとっては、毒蛇よりもっと恐ろしいわな・・・」めずらしくヘルメスの発言である.
フェニキア人入植者、というか密入国者の一団は、なんとその入国管理事務所を武力で攻撃して、打倒してしまった.管理官の生き残りを、カドモスさんは、育てた.
「アレスの蛇の牙から、鎧の武者がぞろぞろ生まれてきた・・・」
そして、カドモスに好意的な一派と、そうでない管理官の生き残りの間で、勢力争いが起こり、というか、おそらく内戦だな、5人のカドモス親派のスパルトイが、国家の運営にも関わるようになる・・・
しかしその後も、旧勢力と、移民による勢力には争いが耐えない.
そこで、アレス様は、お子さんの中で、最終兵器ともいうべき、方を、調停のために送り込んだ.
アレスの子供、
キューピーは置いといて・・・・・
ポボス(敗走)戦乱の中で起こるパニック状態、からの・・
デイモス(恐慌)
そして、ハルモニアー.「調和」という名の娘を、調停のためカドモスに嫁がせた.
しかし、ヘパイストスの作と言われる首飾り、これも呪いなんじゃないかと言われている.何せ、母親の元亭主だ、どんな意図が込められていることか・・・
「いや、それはないな、ヘパに限ってはな」ルシフェルが断言する
「私もそお思う、あの人、そんな手の込んだことはできない人だよ、だからつまんないんだけどね」なんと愛染の母ちゃん、当事者のいうことだから信じようか.
だから、首飾りの呪いではないということになるか・・・
しかしもとより、フェニキアの人たち、ギリシャの神々に対する信仰が今ひとつ熱心でない.
何かにつけて神々に喧嘩を売るようなことをする.
信託を信じないで、運命に弄ばれる・・・・・
「これがテーバイの呪い、の正体ではないでしょうか・・・・・」




