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ギリシャ本土と小アジアの「ギリシャ人」

ギリシャ人とは?


塩野七生先生が、その著書の中で言われている.


すなわち、


「ギリシャ人とは、

ギリシャ語を話し

ギリシャの神々を信じる

人々のことでした」


(ギリシャ人の物語 塩野七生)


オリンピック競技の参加資格は、ギリシャ人であれば、奴隷も参加できた.ただし、男のみであった.競技の時の格好は全裸であったらしい.


古代、オリンピックは、紀元前776年から紀元後393年まで、4年に1度行われていた.

ギリシャの内部での争いが絶えなかったこの時代、オリンピックの1週間と前後を含む1か月は休戦していた.


「じゃ、ギリシャの民族を細かく分けていうあれ、アイオリス人とか、アカイア人とかイオニア人とか、ドーリア人っていうのは?言語の違い、それとも、いわゆる民族の違い?」静香の素朴な疑問である.皆ギリシャ人に間違いはないのだろうが・・・


「その辺が、結構流動的なんだよな、同じギリシャ語を話して、ギリシャの神々、俺たちのことを皆信じてくれたからな・・・」最高神のゼウス=ルシフェルの話は今ひとつ、はっきりしない.


「おじさんのその言い方だと、結局、四つの民族、アカイア、アイオリス、イオニア、ドーリアが、皆一つの言語で統一されて、民族の独立性というか、アイデンティティというかが、不鮮明になったような気がするのですが」いつものように大人のようなことをいう、海丸君の意見である.


「大まかには、海丸の言う通り、ギリシャにはアテネのあたりにアカイア人がいて、小アジアとか地中海のいろんなところに植民地を作った.小アジアに植民地を作った、アカイア人の一派をイオニア人ということが多いし、ギリシャに残ったアカイア人をイオニア人と呼ぶ場合もあるみたいだな.あと、テッサリア地方は古くからアイオリス人が住んでいて、アルゴーの仲間の航海から、エーゲ海とか黒海沿岸に領土を広げていった.後から、北の方から来た、ドーリア人は、スパルタとかアルゴス、ミケーネあたりに都市を作って、元々住んでいた、アカイア人を追い出しにかかって、いろんな国を作った、そんな構図なのかな?」


「ヘラ様と、レト様の争い、要するに、ギリシャ本土の、ドーリア系の勢力と、小アジアに植民地を作った、イオニア系の争い、って気もしてきたわね・・・」お、静香の視点はかなり本質に近いかもしれない.


「おめえ、もなかなかいいところに気がつくね・・・」ルシフェルには褒められた.


最高神が続けて言うのは、「そお、だから、イオニア系のレト、ポセイドンに、俺のおばさんの女神様方、ポセイドンの奥さん、皆味方して、アポロンが生まれた時には、皆で大喜びしたってことがあった・・・・」


ルシフェルが続けて言うには、「ペロポネソス半島と、小アジア、まあどっちも、ギリシャ人であることに違いはないがな」


「レトさんと、ヘラさんの、争い、ギリシャ本土と、小アジア・・・

ニオベーさんの子供さん、アポロンとアルテミスさんが皆殺しにしたと言う話し、あれは関係していますか?」


「まあ、ここではぼかして言ってるけど、民族の攻防、大量虐殺はつきものだわな・・・」


・・・・・・


玄関に誰かお客さんのようである.か細い声で、「ごめんください」という.

はるなが応対した.

「頭から足まで真っ黒な服を着て、落ち着いた雰囲気の優しげな女性が立っていた.」


「あの、こちらに、レア様がいらっしゃって、玄関の前で待ち合わせということだったのですが、なかなかいらっしゃらないようで・・・・」

「レア様、あ、おばば様のお知り合いで・・・」

「あ、後、息子と、娘も時々お邪魔しているようで・・・いつもお世話になっております」


「レートー」後ろから来た、ルシフェルが嬉しそうに声を上げた.

「おめえ、ここは時々、ヘラがくるから、あまりいけないかな、なんて言ってたのに、来てくれたのかー」


他の女性に対する話し方と全然違う、ルシフェルがいた.


「あ、あなた、おばば様が、いらっしゃると聞いて・・・玄関で待ち合わせ、ということで、ヘルメスに言われたものできたのですが・・・」


ドタバタとヘルメスが奥から走って出てきた.

「いやーこりゃ申し訳ねえっす、時間、1時間、早く、あっしらきてしまいました.おばば様、中でお待ちです」


書斎では、おばば様が、けんちゃんとあいちゃんを相手に絵本を見ていたようである.ゆっくり玄関の方に歩いていく


「ああ、レートー来たね、なになに、ヘルメスが時間間違って教えちまったのかい」


改めて紹介しよう、この黒衣の優しそうな女性は、アポロンとアルテミスのお母さん、レト様である.別館には初めてのご来訪である!


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