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星の使者


「ねえ、アテナ、この絵本読んで」


「お、愛ちゃん珍しいね・・・」

なるほど、お兄ちゃんと、海丸は、なんかごっこしていて忙しそうか・・・

ママは夕ご飯の仕度中だしな.


「いいよ、貸してみな、何の本だい?」


「星の使者」

ガリレオ・ガリレイの物語.

ピーター・シスがかいた絵本である.


さっき、ママに読んでもらったが、面白かったらしい.もう一度読んでもらおうと思ったら、お兄ちゃんも海ちゃんもママも忙しくなったというわけである.


「お、いきなりアリストテレス先生登場だ!」

「アリストテレスって誰?」

「うん?ギリシャの偉い先生さ、勉強一番できた人じゃないの?」

「ふーん・・」


「主は大地をその土台の上に置かれた.大地は永遠に動くことがない」(旧約聖書・詩篇)


「どういうこと?」愛ちゃんの質問に丁寧に答えながら読み進めることにしようか・・・

「うん?これはね、地球は動かないで、太陽とか、月とか、お星様の方が地球の周りをまわっているってことだね」


「ふーん・・・」


アリストテレス (384−322B.C.)

アルキメデス(287-212 B.C.)

プトレマイオスの天動説 A.D.150


コペルニクス(1473ー1543)の地動説


「もしみんなが信じていることが間違っているとしたら、もしかしたら、地球や惑星の方が、太陽の周りを回っているかもしれない・・・」


コペルニクスは自ら考えた「地動説」を発表することはなかった.

メモに書く程度で、本に書き記したり、人に教えたりはしなかった・・・

と、この絵本には書かれている.


「じゃ、なんで、わかったの?」愛ちゃんの疑問である

「それもそうだよね・・・」知恵の女神にもわからないらしい.


実は、彼は、親しい人にだけ、地動説を教えていた.

コペルニクスは、死の直前、1542年「天球の回転について」という本を発表した.


でもやがて、コペルニクスの考えを受け継ぐ人が生まれます・・・・


1564年2月15日 イタリアのトスカナ地方、ピサという街に、「瞳に星をきらめかせた」男の子が生まれた.ガリレオと名付けられた.

お父さんはヴィンツェンツィオ・ガリレイ、織物商人で、音楽家で数学者.

同じ年にミケランジェロがなくなり、シェイクスピアが生まれた.


「おめめ、お星様で、キラキラ、アテナみたい・・・」

イリアスではアテナは「眼光輝く女神」である.


彼が生まれた頃のイタリアは、小さい国の、つぎはぎ、パッチワークのような形だったらしい.それぞれに独自の政府と法律があった、教会の教えには皆が同じように従っていたらしい.


「お、これがイタリアの地図だ、いろんな国があったんだね・・」


いろんな国に分かれていたし、それらのそれぞれに優れた画家や音楽家、作家や学者が生まれたらしい.


ガリレオは、はじめはお父さんに勉強を教わった.11歳になってからは、サンタマリア修道院で、ラテン語、ギリシャ語、神学、音楽を学んだ


1581年、ピサ大学に入学.アリストテレスのいろんな説に疑問を覚える.大学を辞めて、数学と物理を独学でまなび、

1583年振りこの等時性、

1589年 ピサ大学の数学教授になる


有名なピサの斜塔の実験は、1589年頃に行われたとされるが、史実ではないという意見もあるらしい.


1592年 パデュバ大学数学教授になる.

1604年頃には落体(鉛直方向に落下する物体)の運動法則の数学的定式化を完成させた.

1610年オランダ人の発明した望遠鏡を改良して、天体観察.プトレマイオスの、天動説は間違いではないかと思うようになった.


木星の4つの衛星をメディチ製と名付け、その家に捧げた.

天の川は無数の星.


「月の表面は凸凹だらけ」


「お月様、アルテミスみたいにすべすべじゃなくて、オババしゃまみたい?」


「ははは、おばば様に怒られちゃうよ・・・」


「望遠鏡でね、太陽の黒いシミを見つけたのもガリレオなんだね・・・」


「ガリレオの名声が高まるにつれてローマ・カトリック教会の人たちは、不安に思い始めました」


太陽を中心に、地球が回っているという「地動説」を唱えたことが、異端審問にかけられたのだ.


絵本に書かれているのは、ガリレオの反論?


「私たちに知覚と理性と知性を授けられた神ご自身が、それを使ってはならないとお考えになるでしょうか.私にはとてもそうは思われません・・・.自分の目で確かめ、科学的に導かれた結論を認めないということは、人間の知覚や知性を否定することになります.それは神の望まれるところではないでしょう」


「自分が信じたい事だからといって、何も考えずに鵜呑みにするのは、愚かなことです.なぜ、自ら考え、判断する自由を放棄し、私と同じように過ちを犯す恐れのある他人に頼らなければならないのでしょうか」


「・・・私たちと同じものを見ていれば、古代の哲学者たちも同じ結論に達していたはずです」


「1633年、ガリレオは有罪の判決を受けた」

ローカカトリック教会から破門された.


そのひとみから、星が消えてしまったことは誰の目にも明らかでした.

1637年から8年にかけて、ガリレオは失明したらしい.


アテナが愛ちゃんに絵本を読み聞かせているとき、静かに書斎のドアが空いた.アルテミスとヘルメスに続いて部屋に入ってきたのは・・・・・


「!」アテナが声を出しそうになったのを、制して、おばば様が静かに愛ちゃんの隣に座った.


「面白そうな絵本じゃないかい、おばばにも、教えておくれ・・・」アテナの隣で、じっと絵本を見ている、愛ちゃんにおばば様が話しかける.


「ああ、おばばしゃま!」

愛ちゃんはおばば様に抱きついた.


愛ちゃんは、アテナから教えてもらった絵本の話をおばば様に教えてあげた.


「ガリレオはね、ピサの斜塔から落として、重いのも軽いのも一緒に落ちるって見つけたんだって・・・・」

「へえ、なんか危ないね・・・」


「それでは、ガリレオはね、目が見えなくなった後も、お空の不思議、宇宙の謎について考えるのをやめなかったんだって・・・・」


おばば様はニコニコと愛ちゃんの絵本の講義を聞いていた.


ガリレオは、有罪判決後に一度も家から出ることはなく、

1642年に、亡くなった.

ガリレオ・ガリレイの異端の罪は、1992年10月31日、ローマ教皇から許された.






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