大学入学共通テスト①
1月の半ばすぎに、この試験が全国で行われる.
ドクトルは、40年ほど前に受験した.その時は、「大学入学共通一次試験」だったと思う.国公立大学入学のための試験で、ドクトルの姉が受験の年から始まったと思う.
ドクトルの受験した頃の共通一次試験は、
国語
外国語(英語、フランス語、ドイツ語から選択?)
数学I
理科(物理、化学、生物、地学から2科目選択)
社会(倫理社会、政治経済、世界史、日本史、地理から2科目選択.初めのうちは、教科書が比較的薄い、政治経済、倫理社会を二つ選ぶ生徒が多かったが、そのうちこの二つを同時に選択することができなくなったと思う)
それぞれの強化は、200点の配点で、満点は1000点.980点以上取る強者もいたらしい.
各大学で、二次試験が行われて、共通一次試験と二次試験の配点の割合は、各大学で色々だった.
最近は、英語でリスニングの試験があるらしい.ドクトルの時にはなかった.
さらに最近は、私立大学も参加するらしい.何時頃からそうなったのかはドクトルは知らない.
今は社会の科目も昔と変わっていて、ドクトルが受け直し、は結構大変かもしれない.しかし、海丸君や、静香さんの手前、どのような試験かをだいたい知っておく必要があるということで、日曜日の朝、5時に起きてこっそり、近所のコンビニで、新聞を二種類買ってきた.朝日と読売だったら試験の問題と解答が載ってるだろうと思って.
ドクトルは紙の新聞取らなくなってどれくらいになるだろうか?大学生の時な、下宿に新聞屋が売りにきてその度に洗剤とかくれるから、断りきれないで二種類の新聞をとっていて、引っ越しの前には、古新聞の整理が結構大変だった.
家に持って帰って、朝ご飯のおにぎりを食べて、早速国語の問題をやってみた.
昔ドクトルが受けた時と、問題の配置は同じ、らしい.現代文の問題が三つあって、その次に古文、漢文である.
40年前は古文も漢文も配点が、それぞれ、30点だったが、今は、古文漢文どちらも45点の配点で、現代文の最初のふたつは45点、三問目が、20点の配点だった.
ドクトルは高校生の時には、古文が得意、というか学校の授業ちゃんと受けたのは古文漢文だけと言っていいくらいだったので、得意だった.大体、定期試験で古文と漢文はクラスでは一番できた.そして、共通一次試験も、いろんなところで練習して解き方のコツがわかってくると、最初に古文、漢文をやって、どちらもからなず満点を取る自信があったので、さっさと片付けて、次に現代文の問題三つをやっていた.
現代文の問題で一つ二つ間違うことがあったが、3回目の受験の頃には、大体国語の試験は、180から190点くらい取れていたと思う.当時の記憶では、解答の選択肢の答えの中、本文中にある主張というか趣旨というかが浮かび上がって見える感じがあった気がしたが・・・・
久しぶりにやってみて、ドクトルは愕然とした.
なんとびっくりするほどできない.
古文も、間違いがあった.文章の趣旨が理解できなかったりして、結局、33/45点だったし、漢文は23/45点しか取れなかった.第一問の現代文の問題ではなんと漢字の問題しかできなかった.
「うわ、ヤッベ、こんなの海丸くんたちには見せられない・・・」ドクトルが独り言を言っていると
「ドクトル、何がやべえんだ、新聞隠してどうしたんだ、どれ見せてみ・・・」ルシフェルに問題が載っていた新聞を取り上げられてしまった
「お、今やってるって、大学生になるための試験か、お、ドクトル、やってみたら、さぞ、高得点・・・・」
「何、なに?」と海丸くんと静香まで寄ってきた
「おう、おめえら、これからドクトルの成績発表だ」
「あ、やめて・・・・」ドクトルは新聞を取り返そうとしたがダメだった.
「ドクトル、元々文学部にも入ってたんですよね、国語は得意っていつも威張ってましたよね・・・」
皆で、新聞に発表された、解答とドクトルの答案を見比べてみたところ
「え、これドクトルの解答・・」
「え、でもそれにしては、あまりにひどくないですか、ドクトル、の解答?」
「あ、2時間のテストを10分くらいでやったとか?」海丸くんは優しい.
ドクトルはしばらく何も言わなかったが、「古文は1時間かけてやりました.時間は無制限です・・・」
「え、それで、この点数・・・・」
なんと、ドクトルの国語の点数、96/200点!
「いやー、自分でもこれにはびっくりでした、久しぶりだとはいえ、質問の形式とか、あまり変わりはないと思うのですが、やはり日々の練習が必要だということですね」
コツコツ練習が、ということで、過去の共通テストの問題を近くの本屋に買いに行くことにした.
海丸くんがついてきた.
「今日は暖かいですね・・・・」
12月末が結構寒かったが、先週あたりから太平洋側はなんかあったかいらしい.
ショッピングセンターの5階の本屋には、地下から入ってエレベーターで上がった.
AIに聞いた神話の研究、構造主義の大家、レヴィ・ストロースの本もいくつか買うことにした.検索の端末で、レヴィ・ストロースの本を検索して、それぞれプリントアウトした.まず最初に高校生の受験参考書のコーナーに.
まだ試験が終わっていないので、共通テストの参考書・想定問題集とか過去問もコーナーに残っていた.国語と数学と英語の予備校の独自問題と過去の共通テストの問題、3年分が載ったのを買った.
次に、レヴィ・ストロースの本を何冊か買った.本が重くなりそうなので、紙袋は、二重にしてもらった.
「海丸くんはなんか欲しい本とかないの?みてきていいよ」
「あ、今日は、あまりそういうの調べてこなかったから本はいいです、それよりも、あっちの方、レストレン街ですか、なんか食べたいな・・・・」
「お、あそこの蕎麦屋さん、鰤丼と蕎麦と天ぷら、美味しそうですね、あそこちょくちょく入るんですよ・・・」
「あ、僕もそれにしようかな」
海丸くんもそれでいいというから、何度か入ったことのある蕎麦屋には他に客がいなかったから入った.
向かい側のハンバーグとステーキのお店は、いつも1時間以上待つみたいで、店の前にお客の長い列ができているのでドクトルは行くことを諦めている.ご飯食べるのに待つ時間が1時間というのは、ありえないと思う.
蕎麦と天ぷらと鰤丼を食べて、会計済まして店を出た.
「あ、パフェだ・・・」ドクトルが洋食屋のサンプルを見つけた.フォンデューとか、グラタンとか、ドリアとかのお店、そこは混み具合はそこそこなので、一人でない時には、入ることがあるお店である.
おじさん一人でなかなか入れない.
海丸くんがいるので、二人で入った.
それぞれ、フルーツパフェと、チョコバナナパフェを頼んで、黙々と食べた後、また別館に戻っていった.
大学生の頃は、医学部の同級生、年齢はドクトルよりも10歳くらい上だった.近くのファミレスに入って、二人でパフェを食べていたが、その時にはあまり恥ずかしいとおもわなかったのに・・・・・・




