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神々の女王、「ヘラ」


「さて、今日は一度重要な人物について話しておきたいと思います、先生は誰のことを話したいと思いますか?」ルシフェル先生が生徒たちに聞く.みんな一斉に声を揃えていう「ヘラー」.おお、よく分かりましたね.優等生の海丸くんがいう.「だって表題に書いてあるじゃん」「それもそうだな」とルシフェルはちょっと調子が狂ったが平静を装いながら、話を続けた.


「ヘラさんていうのはな、実は俺の奥さんなんだ.」

「知ってるー」

「そうだよな」

「みんなはどんなイメージがありますか?」

「女王様、SMクラブの」(お!今度内緒で使ったれ、上手いこと言うな子供のくせに)一応、平静を装い、受け流す形で、先生は答えます.

「うーんまあそれもあるかな」

「恐妻家のルシフェルの怖い、奥さん」

「まあ言い方が回りくどいがまあ、そう、怖い怖い私お奥さんです.そのこわーい奥さんのいつわを知っている人―?」(一同、急に、シーン、そして、ひそひそが始まる.そんな、怖いなんてものじゃないよな、そうそう、そなこと口に出していったら、どんな罰があるかわからないし、ひそひそ、ひそひそ・・・)

「えーううん」ルシフェルが咳払いをした.

今日はヘラさんのお話をしまーす.教室はまだ(シーン、さっきのSMクラブの女王様っていったやつも冗談だけど聞かれたら大変だよな、あと、うっかり笑うと後からどんな仕返しされるかわからないから笑わないように気をつけような、うんうん、ひそひそひそ・・・・)教室がいつになく、(?)まあいつも盛り上がらないか、その普段から盛り上がりにかけるルシフェルの授業がまた今日は一段と盛り上がらないので先生は困った.しかし仕事だから続けた.

「今日はヘラさんの逸話を4つ厳選してお話ししたいと思います」

子供達心の中で「えへーまじかよ、うぜー」である.声には出せないが.顔がすごく迷惑そうである.


エピソード1.「恐竜殲滅」

昔、恐竜っていう大きなトカゲが地上を支配していました.

「おー知ってる、恐竜、俺、ティラノサウルス、好き」

「僕はトリケラトプス、」

「ブロントサウルスなんていましたっけ、首が長いやつ、頭から尻尾まで30mもあったんだって」

「でけー、シロナガスクジラと同じじゃん、科博(これが、上野の国立科学博物館であることくらい子供なら誰でも知っている)で見た」

「始祖鳥も恐竜ですか?」まあ恐竜、ちゅうか、ほとんど鳥の祖先だな、とか時々説明を加える先生、わいわいがやがや.

「ステゴサウルスってすっごく馬鹿だったんでしょ」

「そうステゴサウルスは脳が小さかったみたいですね」

なぜか子供は恐竜が大好きである.蛇、とかトカゲとか、ワニが嫌いでも、恐竜は好きである.亀は皆あんまり爬虫類の感じがしていないから、別枠のようである.恐竜はもういないという安心感があるからかもしれない.でも、もし、仮に、万が一、外を歩くと大きなトカゲが、大きな口を開けて追っかけてきたとしたら?それはものすごい恐怖だと思う.ヘラは、その恐怖を経験した.大きなトカゲが、おおきな口を開けて、先が二つに割れた舌(舌の先が割れているのは蛇だけだろうか、私は知らない)をちょろチョロさせて、餌見つけた、みたいな顔をして襲ってくるのである.パニックである.なんとか家にたどり着いた、ヘラさんは元々蛇とかトカゲの嫌いな人です.その大型トカゲがまさに自分のことを食べようとしたのでした.気持ち悪いのと、怖いのとで、彼女は、あの生き物は駆除しなければならない、と決意しました.そこで、惑星の運行を計算して、ちょっとその軌道を逸らせて、直径数kmの小惑星を何個か地上に落としました.海水の津波やら地殻の津波やら、地震で地割れして、火山は噴火、あちこちに降り注ぐ、マグマやら、森林の火事やらでそのオッソロしい気持ちの悪い生き物の完全駆除に成功したのでした.

「気持ちは分からなくはない」先生の説はこうだ、

「女の子は特にそうだと思いますが、ゴキブリに道の真ん中で飛びかかられたらどうしますか、ウェルシアに寄ってゴキブリホイホイとゴキブリ用の殺虫剤かいますよね.それが規模が大きいと理解してください.大きなトカゲに追いかけられて、食べられそうになったのでしょうがなく、駆除しようと決めたのだと思いますが、何か意見のある人?」

(この極道、あんだけ女の子、もてあそんどいて(弄んどいて)、今更女心を語るな、どの口がゆうとるんじゃ・・)と子供達は皆で口々にこの先生を罵った.もちろん心の中で.不幸にして、この心の中の非難はルシフェル先生にはよーく聞こえた.しょげて、先生は下を向いてしまった.

子供たち、恐竜の話、あれだけ盛り上がったのに、ひそひそ話すら聞こえない、誰もいないような静けさが教室を覆った.


エピソード2.「児童虐待」

ヘラさんには連れ子にヘパイストスくんがいました、見た目はあんな感じです.子供の頃から変わりません.生まれた時からおっちゃんのような顔をした息子を見てがっかりしました.お母さんのヘラさんは、男を見た目の良し悪しで、判断して、中身をあまり見ませーん.先生の娘、先生の頭から生まれた神様は誰ですかー

「アテナでーす」

「彼女はどんな感じですか?」

「可愛い!」「アイドルみたい」「センター確定」「付き合いたーい」子供たちは口々にいう.(おいおい子供のくせに・・・)

そうアテナは美人コンテストにも出るほど可愛い女神さんでした.それに引き換え自分の子供のヘパイストスは、とヘラのおばさん(あ、言っちゃった)は、嫉妬やら、羨望やら、亭主の子供が可愛くて、なんで自分の子供がこんなんで、と比較することで自分の価値観で息子はダメだ、ブサイクだと決めつけてしまいました.それでどうなったか?

「知ってる人?」(シーン、そんなこと言えないよね、)

(机から赤ちゃん落としたってだけで大問題だよ、崖の上からだよ信じられる、)

(ひそひそひそガヤガヤ・・・)

(いやいや僕が聞いたところでは天界から投げ落としたみたいだよ、それでヘパのおじさん、足怪我して、今みたいな義足になったみたいだよ、ひそひそひそ)

「はーい、みんなひそひそ話をしなーい」

(ヒソヒソひそひそ)

「そうです、あの女王様はあろうことか自分の子供を、顔ばブサイク(俺はそうは思わない、渋い、とも思う)という理由で崖に上からつき落としてしまいました、感想はあとでレポートに書いてくださーい」

子供達一斉に「えー!」

(そんなー、本当の気持ちなんか書いたらあとでころされっちゃうよ、ひそひそひ、)(ただでさえ、感想文書く宿題ってウザいのにねー.)

生徒の反応は散々である.


エピソード3「パリスの審判」

ヘラさんは権力を乱暴に使うことがよくあります.公務員がこれをやるとなんといいますか?はい海丸くん.「あの職権濫用・・ですか」その通り.でもヘラさんはどうでしょうか?公務員?のようでそうでないようで、観光局の人なんかは結構お世話になっているから公務員のようなものかもしれません.パリスの審判、っていう美人コンテストありましたよね.

「はーい、知ってます」

そこでヘラさんはパリスさんをなんで買収したか知ってますか?また一同シーン

「アジアの支配権をあげるから、私に投票してね」と言ったそうでーす.

ちなみに、アテナは智略とか戦争で勝つ方法、

アフロディーテが美人コンテストで、私に投票してたら、私よりもっと若くてセクシーで可愛い子紹介するわ、なんて買収したのです.もうめちゃくちゃですね.何がしたいか意味不明です.それでアテナとヘラは負けた腹いせにゼウスという神様、(これ本当は先生のことなんです.自分ではルシフェルと名乗ってますがね)頼んで、パリスを懲らしめるためにトロイヤ戦争を始めました.


エピソード4「だけど、それでも、にもかかわらず、ルシフェルはある時期ヘラに、メロメロ」

ヘラさんの旦那さんの浮気のことは知ってますか.ここぞとばかりに子供たち、声を揃えてお腹いっぱ力を込めて、叫んだ

「知ってまーす」

「なんやね、知っとるんか?知らんと思とったわい」

「知らいでか!」子供達、つっこむときには関西弁が多い.しらいでかをパソコンでなかなか変換できない.なんで知らんと思うかよくわからんが、子供はよく見ている.よその家のことでもわかるものだ.で、ルシフェル先生がよそで浮気して女の人と仲良くなって子供ができたとします、そうやってできた子供とお母さんのことをヘラさんは徹底していじめます.そうやってお母さんをいじめられて、追い出されて生まれたのがアポロとアルテミスの兄弟です.だからあの子たちはヘラさんのことが嫌いでーす.

そんなおっかないヘラさんですが、春先はケストスと言う魔法の帯を使って、めちゃくちゃ色っぽくなって、先生が浮気ができなくなるほどでーす.この帯はアフロディーテから借りたものだそうです.だからいまだに離婚できていませーん.それに彼女以外とお金の管理しっかりしていて、それも離婚しない理由です.


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