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鍛冶屋と二重螺旋⑤「重合ロボット型・DNAモデル、その名は・・・」


ヘパイストスの工房「オリンポス工業株式会社中央最先端技術研究室」にて

 

 海丸くん、静香たちが、ヘパイストスやアテナに遺伝子の模型を依頼して、数日間、研究所や、社員食堂、工場を見学し、実際に実験やら、制作の現場の見学や、実際の作業の実習の手伝いもさせてもらって、数日間をここで過ごした.

遺伝子のこと、色々と勉強した.新しく知ることが非常に多かった.参考書、教科書、そのほかの文献と首っ丈で、みんなで、一緒に学んだ.


ヌクレオチド、とその構造、ヌクレオシドとの違い、

核酸の塩基の構造、水素結合で、 アデニンとチミン、グアニンとシトシンがどう結合するかイメージ、

DNAポリメラーゼの勉強、

DNAの複写、

遺伝情報のRNAへの転写、RNAのスプライシング、

そしてRNAからタンパクの合成まで・・・


いろんなことを勉強した.それをここで、実際に動くロボットモデルで、視覚的に再現しようというのである.考えてみれば、ものすごいプロジェクトなのだが・・・


ものの、数日間で、遺伝子モデルの大体の構想が出来上がった.ほとんどは企業秘密で、神々にしか知り得ない、真理が、かなりたくさん、含まれているらしい、というか、ほとんどはそういう、真理、知識、技術・・・・・・

その他のことが複雑な織物のように絡んでいて、原理について説明はむづかしいが概略は以下のとおりである.


DNAが遺伝子として、働く時、リボースの二番の炭素には水酸基ではなく水素のみがついていること、この非対称性が、RNA(各ヌクレオチドの5糖類は二番の炭素には水酸基がつく)と異なり、DNAの長い2本の鎖が、向かい合わせでより合わされた時に螺旋構造を取ること、RNAは直線的な構造を取ることが多いこと、


リボースの、一番の炭素には、A,T,C,Gの窒素塩基がついていること、五番にはリン酸がつき、前のヌクレオチドの三番末端の水酸基と、リン酸ジエステル結合すること、よって、この3番の水酸基が、2だけでなく、三番の水酸基も、水素原子に変えてしまった場合は、DNAの合成は止まってしまうこと、


DNAの二重螺旋が、新たに複製される時には、半保存的に複製されること、新たに出来上がる、DNAにはプライマーが必要であること・・・・


DNAの複製から、さらにDNAからRNAの転写、遺伝情報の翻訳から、タンパク合成に至る過程まで、ロボットモデルで視覚的に再現できるようにできている.


ドロンの原理で、飛行可能な、ロボットの単位は、

ヌクレオシドと、リン酸を結合するようなモデルにした.リボースにつく、窒素塩基もモデルでは、取り外しが可能である.


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

数台の試作ロボットができたあと、さらに同じものを数万台、大量生産された.キュクロプスの3兄弟が、つまりアルゲース、ステロペース、ブロンテースが、第一から、第三工場の工場長である.彼らが生産工程の細かな指示をする.


このドロン重合型、DNA研究モデルロボットは「螺龍」と名付けられた.


いよいよ、DNA合成モデル、の実験が、行われた.

限られた、幹部社員のみが同席した.歓声とスタンディングオベーションが起こったらしい.

しかし、社内機密により、ルシフェルやドクトル、海丸くん、静香にも見せてもらえなかった.


「実験は、幹部職員の歓声で終わった.いよいよ、お披露目ということになるが、その前に・・・」と、いつも以上にむづかしい顔をしたヘパイストスである.


「これまでに誰も作ったことのない、物が出来上がった、使いようによっては、とんでもない災厄を、人や神々の起こす可能性がないとは言えない、この、動くDNAモデルロボットは、いずれは、海丸・リバイアサンの重要なアトリビュートになりうるかもしれないものだ、使い方に対してしっかりとした覚悟を持ってもらいたい、だからこういう話をしないとダメなんだが・・・・」


テーブルにはヘパイストス社長と、アテナが並んで座り、ルシフェル、海丸、ドクトルと静香が向かい側に座る.


会社側から製品引き渡しに際して、説明を行い、使用法に対する誓約書を海丸提出するという物である.保護者のサインももちろん必要である.


「これまで、誰も見たことも、もちろん使ったことのない、ロボットで、今のところは、軍事転用をしないことが絶対の条件だ.純粋に学問のために用いてもらいたい.


研究・教育用であること、それも遺伝子研究以外の目的には使用しないこと、

製薬・創薬の研究に用いても良いが、その際は当社の許可を得ること、

物を壊したり、人を傷つけたりしないこと

ただし.正義の実現のためのやむを得ない上記以外の目的外使用は法的な責任を問わないことはある・・

とまあ、約束事はこんなとこかね?

・・・・・・・・・・

さまざまなことに同意するという趣旨の誓約書を書いた.


「私、はこの、ドロン型、DNAモデル・螺龍を、

研究・教育の目的のみに使用し

決して人を傷つけず、器物を損壊せず、

軍事目的には使用せず、技術の転用を軍事技術には行わず、

研究の成果として利益が生じる時には、御社に対して

報告の義務負うものとします.

正義の実現のためのやむをえない上記以外の目的外使用については

必ず報告し、御社の指示を仰ぎます.


上記を守り、ステュクスの川に誓います.

これに違背した場合は、相応の罰を受けることやむなしとします」


皆が署名をした.







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