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牛丼屋、にて

ルシフェルと、静香と海丸くんが、冬の夜道を牛丼屋の方に歩いている時である.

後ろから誰か走ってくる足音である.息を切らしている.


皆が恐る恐る振り返ってみると、アテナだった


「誰か忘れちゃいませんか、って感じだよ.牛丼屋に行くんだったら声かけてよ・・・」


改装オープンした、牛丼屋は、テーブルが立派になった.椅子も、新しい、いいのになったが、


「背もたれにコートがかけられない.メニューの端末が一つだけになったから.テーブルの端っこに置かれると取りにくいのだけど・・・」


ドクトルがぶつぶつ文句を言っている.一番奥の4人掛けテーブルに座った.


海丸くんと静香は正統派で、牛丼並み盛り、

ドクトルは、ご飯に納豆、豚汁を頼んでいる.


そして、アテナは・・・・

アテナはなんと、生卵と、白いご飯の大盛りと、豚汁を頼んでいる.

卵かけご飯にするらしい.

「あとは冷奴、と・・・」


アテナは日本のはるなの家、つまり皆がいうところの「別館」に入り浸るようになって、白いご飯の味をしめた.さらに、日本でだけ食べられるという、唯一無二のご馳走、「卵かけご飯」専門用語で言うと、TKGというのだろうか?その魅力に魅せられた、海外出身者の一人である.


なんで日本だけ、卵かけご飯が食べられうのだろう?今は皆携帯電話の端末で、インターネットが使えるから便利である.「スマホ」という機械である.

静香が調べてくれた.


 「日本で生卵が食べられる理由・・・」この頃では、AIが、教えてくれる.


 日本で生卵が食べられるのは、生産から流通まで一貫して徹底された衛生管理とサルモネラ菌対策により、食中毒のリスクが極めて低く抑えられているためです.


 具体的には、鶏舎の衛生管理、卵殻の洗浄・殺菌、徹底した検査・選別、そして流通・家庭での低温管理(10℃以下)などが実施されており、生食を前提とした高い品質が保たれています.


主な理由

徹底した衛生管理(生産段階)

鶏舎の環境: 鶏が地面をつつかないケージ飼いなどを採用し、土壌由来の菌や寄生虫の侵入を防ぎます.

厳格な防疫: 車両や作業者の消毒、防鳥ネット設置などで外部からの菌の侵入を防ぎます.

高度な洗浄・殺菌処理(GPセンター)

洗卵・殺菌: 卵殻の汚れを落とし、次亜塩素酸などで殺菌します.

品質検査: 割れ卵の除去、紫外線殺菌、サルモネラ菌の検査などを機械と目視で行います.

厳格な流通・保存管理

低温管理: 流通段階から家庭まで一貫して10℃以下の冷蔵保存が義務付けられ、菌の増殖を抑えます。

賞味期限: 生食できる期間として、通常2週間程度の賞味期限が設定されています。

サルモネラ菌汚染率の低さ

これらの管理により、日本の卵のサルモネラ菌汚染率は極めて低く(約0.0029%)、食中毒のリスクが大幅に低減されています.

これらの取り組みにより、日本で流通する卵は「生で食べられる」食品として扱われ、卵かけご飯(TKG)のような独自の食文化が発展しました.


別館流のTKGはドクトルの流儀に従う.

現代日本にちょくちょく、くるようになってすぐの頃のアテナはドクトルが食べているドロドロしたご飯をちょっと薄気味悪いもののように見ていた.


「ドクトル、それ何?」アテナは聞いた.

「あ、これはね、卵かけご飯・・・、生卵をといて、醤油を少し垂らして、あったかご飯にかけて食べるのです」ドクトルの説明は続く.


「私、20歳前まで大阪に家族と住んでる頃は、納豆も、卵かけご飯も食べられなかったのです.大学に入って下宿で一人暮らしするようになったんですね、そこで、朝ごはん、なんと、

月曜日 卵かけご飯

火曜日 納豆

水曜日 干し魚とか、佃煮

木曜日がまた卵かけご飯

金曜日 納豆

・・・で、最初は朝ごはん、苦痛でした.


なんとか頑張って食べられるようにしたのですが、しばらくは無理でした.


ある時、大学の学生食堂で、友達とご飯を食べることになって、友達の一人、三浦くんだったか、三島くんだったか、なんと、生卵と、ご飯と味噌汁を頼んでいるんです.恐る恐る彼の様子を観察すると、なんと彼が卵かけご飯、実に美味しそうに食べるのです.そのやり方がすごくエレガントで、卵を解いて、醤油をたらし、それをご飯の真ん中に開けた窪みに少しずつ流し込んで食べる・・・それがすごく美味しそうで、あ、こんなエレガントな食べ方だったら、私にも食べれるかも・・・・


次の月曜日の朝、試しに彼のやり方で、卵かけご飯食べてみたら・・・・・」


「食べて見たら・・・?」アテナだけでなくて四天王や、海丸くん、ポセイドンの親父さんまで、興味深そうにドクトルの話を聞いている.


「すごく美味しかった!でも、この食べ方だと、ご飯一杯では卵が余るから、ご飯三倍くらいおかわりしたと思います」


「それ以来、私の卵かけご飯恐怖症は治って、定期的に食べたくなるまでになりました」


ギリシャ出身組、恐る恐る、ドクトルのやり方で、卵かけご飯を食べてみた


「おお、これは・・・」ポセイドンがいう

「どれどれ、あ、これは・・・・」アテナもびっくり!

アテナに続いた四天王たちも「うまい!」


皆それぞれに卵一つにご飯を3から4杯食べるということになった.


しかし牛丼屋のご飯は、お代わりするときには、端末でもういっぱい入力しなおさないとダメで面倒くさいから、ご飯は大盛りにするようにしている.


海丸くんは牛丼に七味唐辛子を少しだけ振りかける.

生姜はかけない.静香は七味はかけないが、生姜を少し乗せる.

アンパンマンに出てくる、牛丼マンの食べ方は、生姜、七味唐辛子、にさらに生卵をかけるのだが.


「牛丼の正式な食べ方ってなんでしょうね?私は、何もかけませんね・・・」とドクトルがいう.アテナは卵かけご飯に夢中でわき目も降らない.


静香が勉強の話をする.

「さっき、バクテリオファージの実験で、ハーシーとチェイスの話あったじゃないですか?ハーシーさんは後でノーベル賞取って、チェイスさんはもらえなかったじゃないですか?ノーベル賞、男女の比率ってどれくらいなのかな?この前勉強した、DNAのX線解析写真のデータをたくさん取った、ロザリンド・フランクリンさんって女流学者も、結局、受賞前に亡くなったからもらえなかったのってなんか、女性差別みたいな気がするのですけど」


「実際に女性と男性のノーベル賞の受賞の比率ってどれくらいなんでしょうね?」流石海丸くん、瞬時に、問題の本質をついた意見をいう.


どれどれ、またスマホを取り出して、検索してみた.

ノーベル賞、女性受賞者の比率で見ると・・・


部門別の女性比率(例:2023年まで)

平和賞: 女性が比較的多い(約13.5%)、

文学賞: 女性が比較的多い(約14.8%)、

生理学・医学賞: 5.7%、

化学賞: 4.1%、

物理学賞: 2.2%、

経済学賞: 3.2%、

これはGoogleの答えである.他のAIに聞いてみた.


部門 (Prize)女性受賞者数(人)総受賞者数(人)女性比率(%)

平和賞 (Peace)   約20        約110     約18%

文学賞 (Literature)約18        約120     約15%

生理学・医学

(Physiology/Medicine)約14        約230     約6%

化学賞 (Chemistry)約8        約191     約4%

物理学賞 (Physics)約5        約224     約2%

経済学賞  

(Economic Sciences)約3        約92        約3%



「私、医学部の同級生、120人中、30人が女性で、実に4分の1が女性で、すごく多い学年と言われましたが、それでも25%ですものね・・・」ドクトルの話である.

彼が続けていうには、

「同じ学年、友達に聞いた、工学部の機械工学科だかどっかの科は、一学年、200から300人いる中で女性は一人だけ、なんてことがザラだったみたいですけどね」


「じゃ、静香も工学部行ったら、女性少ないかもね」とアテナ.

「でもなんで、女性は工学部に入る人少ないのでしょうかね?」静香の素朴な疑問である.


「オリンポスも、ティタンの神々も男と女同じ数だけどね.男女平等、ギリシャの大昔の方が進んでたのかもね.理由はなんなんでしょうかね?」海丸くんまたここで鋭い指摘であるが、誰も答えは分からなかった.


お腹が満たされて、冬の夜道を4人してとぼとぼ別館に帰っていった.











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