静香の決意「わたし、ちゃんと学問したい!」
その夜、別館の図書室には、主要なメンバーが集まっている.
静香の「重大発表」と「決意表明」を聞くためである.
12神、アレスとポセイドン以外が勢揃いである.
(アレスは、どっかの戦争に首を突っ込んでいるのかもしれない.)
(ポセイドン、つまり、どっしんのオトシャンは漁に行ってていない)
・・・・・・・
すげえ、オリンポス、神議り(かむはかり)のメンバーのほとんどが出席である.
さらに、ドクトルと、はるな、健ちゃん・愛ちゃんのママ、子供の代表として、海丸くん、キューピーに、四天王、後、はるなとドクトルと、静香、けんちゃん、愛ちゃんの雪割草の全てである.
静香がちょっと驚いた.
「え!?」
ヘラ様まで・・・・
ひるんではいられない、静香は意を決したように発表した.
「私、大学に入って勉強したい!どうせ、勉強するなら、東京大学の工学部に行って、最新の電子工学の勉強がしたい.」
神々も、ドクトルも、ママも、この話は聞いていなかったが、あまり驚いた様子はない.
「あの、静香さんの重大発表って・・・・そのこと?」
唇を噛み締めた、静香がうっすらと目に涙を浮かべて、黙って頷く.
しばらくの沈黙の後、アテナとルシフェルが同時に大きな声で叫んだ.
「偉い!」
「え?」静香にしてみたら、拍子抜けである.
続いて日頃から「若いものは修行が大事」と言い続けている、ヘパの親方も
「俺もいいと思う.静香、お前は、偉い!俺も応援するし、色々教えてもらいたい」
静香にしてみたら、どんな反応が起こるのか戦々恐々という感じだったが.
皆口々に、「是」とか、「賛成」とか、「いいと思う」という意見である.
ヘラ様「学んで知恵をつけて、深めるのは、ギリシャに生きるものたちの勤めです、この国の神神の末裔たちも同じであろう・・・・」とかなりいうことは大袈裟だが
賛成してくれているようである.
このことは、はるなにしか話したことはないことである.はるなも静香に相談されたことは誰にも言っていない.
静香が高校まで出てすぐに仕事についたから、大学にはいっていないことは皆が知っていたし、そして、彼女の学習意欲の高さ、持って生まれた頭の良さ、高い学力については、皆がし認めるところであった.
ドクトルと海丸くんの方を見る.彼らも大きく頷いている.
「そういうことなら、もっと色々勉強しないとダメですね、これから私も負けてませんよ」
「ねえねえ、静香、どっちが先に大学受かるか、競争だね!」海丸くんがいうと
「ええ、そうすると、何年先になるのかなあ、とにかく頑張ってみるね.海丸くんより先輩になるようにできたらいい、かな・・・・」
今までの工場の仕事、別館の家事のお手伝いはこれまで通りきっちりやりますので、と静香は改めて一同にお願いした.
一度、社会人になった人、また勉強したくなったこと、応援したいと、安倍元首相も言っていた.静香のような人たち、どんどん、大学行くように頑張ればいいのに・・・
ドクトルはいつもはるなや海丸くん、アテナに話していたところである.
はるなのお父さん方式の、チャート式数学の問題をとく.毎日少しずつ
英語の文章、牛乳パックをばらして作った短冊に書いて、通勤通学の時に暗唱する
英語、日本語関係なしに読書をして、教養を深める.長文を読んで、ようやくする能力はかなり、入学試験で重視されるらしい.
赤本の前の方に書いてあることをよく読んでみようと思っている.
理科は、物理と化学が中心になりそうだが、学習指導要領とか、受験に必要な勉強とか色々調べないと・・・・
別館の勉学ルーチンがさらに強化されることになった.
ドクトルと、海丸くんまで、マンネリ化しがちな勉強の方法を見直して、静香と張り合うように勉強に精を入れ始めた.




