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過眠症、hypersomnia. ハリソンには載ってないが、確かにある!


ドクトルは出勤途中、hypersomnia、つまり、過眠症について、ハリソンの内科の教科書に書いてあるか、気になって、索引を調べてみた.


あれ、載っていないな・・・・


insomnia,つまり、不眠については載っている.

somniaという言葉も索引には載っていない.


じゃ、ちょっと不眠という言葉について、極めてみるか、ということで、不眠関連の索引の言葉をしらみつぶしに調べてみた.


不眠の定義から.

「睡眠障害、睡眠の開始と維持、週に3回以上、眠れないことと定義され、睡眠障害によって日中の労働に差し支える.そして、癌の末期の患者の19から63%に起こる」とある.


「約30から74%は他の疾患、たとえば、AIDS,心臓疾患、慢性閉塞性肺疾患、腎疾患の末期患者でも不眠が起こりうる.」


「不眠は、甲状腺疾患のような内科疾患、うつ病や、不安などの精神科的な疾患でも起こりうる・・・」


「抗うつ薬、精神刺激薬、糖質コルチコイド、β刺激薬でよく不眠が起こる.カフェインやアルコールもそうである.多くのOTC薬で、カフェインや、抗ヒスタミン薬が含まれるものも、睡眠障害の原因になりうる.」(Harrison`s principle of internal medicine ,22nd edition .p86.訳は著者が勝手につけたものです.ご批判は後ほど・・)


過眠症、hypersomniaという言葉は、索引にはみられず、sleepinessという言葉が載っていた.「眠気」という意味だろうか?daytime sleepinessと書いてあった.


日中の眠気の原因

睡眠不足

上気道の閉塞による、睡眠時無呼吸症候群

narcolepsy

が上がっていた.


ルシフェルも、興味を持って聞いていた.診療所でも不眠の訴えは多いが、過眠、の患者は、大体は治療中の入院患者か、救急で来る意識障害の患者が大体である.


ドクトルは、脳卒中の患者、意識障害の患者の中に、いかにも、気持ちよく眠っていて、通常の怪我やら、脳幹梗塞出血で起こる、昏睡、異なった意識障害を何度か経験したことがある.


脳底動脈閉塞の患者で、中脳や、視床梗塞を起こす、top of the basilar syndromeの患者で、「過眠」状態になる患者を見たことがある.マイクロカテーテルで、ウロキナーゼを血栓の近くから流し、血栓が解けた後に両方の視床の真ん中に丸っこい脳梗塞ができる.このような患者さんたちは、仮眠にならない場合は大体が、治療後に見当識障害が著しい.


ハリソンには、top of the basilar syndromeに、「仮眠」の記載はない.

Peter .Duusという人が書いた、「神経局在診断」という本は、多くの脳外科医が専門医試験の前に読んでいた本だが、それにもtop of the basilar syndromeの記載はなかった.よく読んでないのかもしれないが・・・・


ドクトルは一度、ぐうぐういびきを描いて一向に起きないという患者を診察したことがある.睡眠薬を飲んでいるわけでもない、CT,MRIでは異常がない.採血も問題ない.しかし、いかにも睡眠薬を飲み過ぎたような眠り方である.ベンゾジアゼピンの拮抗薬である、フルマゼニルを静注してみると意識障害が良くなった.後で、文献をみると、内因性のbenzodiazepine、endozepineという概念について触れた文献を見つけた.ハリソンにこの言葉もない.


pub medにはあった!


「どういう概念なのか、皆でちょっと研究してみると面白いかもしれませんね.」ドクトルの提案である.

ルシフェルも興味深そうに頷いた.


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