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コインランドリー
雨は、嫌いだ…。
湿度が以上に高く空気がじめじめしていて、すべてが憂鬱になる。
せっかくの休みだというのに洗濯物の山。
洗ってもすぐには乾かないだろう。
家から5分弱ぐらいの所に出来たコインランドリー。
こんな日だもの。
乾燥機は空いていない。
長椅子に座って時間をつぶす。
せっかくの休みなのに、やるせない。
お母さんと来た小さな子供たちが、発散させるように周りを走りまわっている。
若い男性が、ピッーという音と共に乾燥機から洗濯物を取り込んでいる。
赤い髪をして、黒いマネキュアをした若い女性はスマホから目を離さない。
そして私は、彼と別れる口実を探していながら別れられない自分に嫌気がさしていた。
自宅にわざと忘れて来た携帯電話。
きっと、着信音が何度も何度も届いているだろう。
こんな日だから、彼の奥さんも私が見慣れた服や下着を持って
コインランドリーに行っているのかも。