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大好きなあなたへ
この手紙があなたのもとへ届くか正直、自信がありません。
だって。あなたと暮らしていた日々はもう5年も過ぎてしまっていたから。
もうとっくの昔にあなたの携帯番号は消去したのに
捨てきれなかった過去の日記帳の文面に、懐かしい過去が蘇ったとき。
新しい住所が覚えられるようにって、書いてあった文字が懐かしくて
つい、あなたに手紙を書いてしまいました。
もし私と同じで独り身で
もし今でもそこに暮らしていたなら
もし私と同じであの日々のことが忘れられなかったら
私はいつまでも返事をまっています。