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非人道的地球防衛軍とゾンビ兵  作者: ウロノロムロ
普通の地球防衛軍
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高次元エネルギー集約ビーム

元ゾンビ兵『Bros-408』である

シンヤの前に立つ黒巨兵くろきょへい


その胸部から

オーロラのような光が放出され

シンヤの肉体を包むと

そのまま黒巨兵へと吸い込まれて行く。


「ブロス!」


何が起こっているか

わからないトモヤ。


いやここにいるほぼ全員が

何が起こっているかわかっていない、

博士を除いては。



そしてもう一つ

シンヤとトモヤの兄弟には

隠された秘密があった。


彼等の遥か遠い祖先は

この黒巨兵をつくった

外宇宙の超古代文明人。


魚住さんが、

遥か昔にこの世界にやって来て

土着の民となった

魚人族の末裔であるように、

彼等兄弟もまた、

遥か遠い昔にこの地球にやって来て

土着の民と化した

超古代文明人の末裔。


この黒巨兵を動かす

資格を持つ者。


ただ彼等の先祖は

魂を形づくり定着させることが

出来る者であり、

それが出来ない限り

この黒巨兵を動かすことは不可能。


そのため、これまで

黒巨兵が反応することはなかった。


そしてシンヤが

魂を形づくり定着させる者として

目覚めた今、黒巨兵もまた覚醒したのだ。



シンヤを融合を果たし

夜空へと飛び立つ黒巨兵。


-


地上に倒れるドラゴン、お竜さん。

敵巨大ロボットが、その手のドリルで

今まさに風穴を開けようかと瞬間。


黒巨兵の高速飛び蹴りが、

敵ロボの胸にぶち当たり、

遥か後方へと吹っ飛ばす。


百メートル級の巨大ロボが

何回転もしながら転げ回る、

そのパワー。


魂を見ることが出来るお竜さんには

それが防衛軍の仲間であることが

すぐにわかった。


黒巨兵は上空へと跳躍すると、

そのまま敵に蹴りをくらわせる。


敵のビームを

高速移動でかわし、

その懐に入り込むと

腕を引き千切り

顔をその手で握り潰す。


それは最早ロボットの動きではなく、

動き自体は人間的であったが、

超人的なスピードと俊敏性であった。


-


この黒巨兵を構成している物質、

通常は柔らかく自在に動き、

スピードや俊敏性などを

極限まで引き出すが、

攻撃のインパクトの瞬間と

防御の際には超硬質化を果たす。


地球上のどの物質よりも

遥かに硬くなる。


人間の筋肉が持つ

性質によく似ており、

そのため人間的な動きが可能で、

アスリートの理想的な

筋肉の使い方と酷似している。



五体目の敵ロボット、

その胴体を拳で貫き、

あっという間に

黒巨兵は敵をすべて倒した。


敵のすべてを

ほぼ一撃で倒した黒巨兵に

防衛軍一同は驚きの色を隠せない。



これで終わりかと思われたその時、

再び上空にゲートが出現し、

敵巨大ロボットが多数

ゲートを通じて舞い降りて来る。


空を覆い尽くさんばかりの

敵巨大ロボット軍団。


黒巨兵は一度地上に降りると、

じっとそびえ立ち、

全身からはスパークが発生する。


次の瞬間、黒巨兵の目から閃光が、

巨大な光の束が空に放出された。


夜であるにも関わらず

東京は昼間以上に明るさなり、

敵の大部隊は一瞬で消え去った。


「!?」


「ほほほっ、

高次元エネルギー集約ビームかな?」


「高次元エネルギー集約ビーム……」


その威力に

ただただ唖然とする一同だった。






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