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ゾンビと引きこもり(8)

ゾンビ兵『Bros-408』に、

音声入力式の操作が試されることになり、

そのためにユニットを取り付けるなどの

改修が行われていた。


その後、

様々な試験を行った結果、

最初に命令をすると

簡単なことは自分で判断して行い、

判断に迷うことがあると

動きが止まる。


例えば、

「戦え」と命令すれば

後はほぼオートで勝手に戦うし、

「止まれ」と命じれば止まる。

敵を倒し、その後どうするか

判断に迷うとやはり止まる。


これが自動学習式の

AIチップ搭載なら問題がないのだが、

遠隔操作型というのが問題であった。


とりあえずは、

VR式操作と音声入力操作の

両方が切り替え可能なように

改修はされて行く。


-


ゾンビ兵『Bros-408』が、

『魂をきちんと形づくり、

この世界に定着させる』

その経過途中ではないかと

思っている一条女史。


そして、魂を定着させる

その鍵はやはり弟にあるだろう

ということに辿り着く。


「もうゾンビ兵も

AIチップ搭載型が

主流になりそうな流れだし、

もうそこまでこだわらなくても

いいんじゃねぇか?」


そう、自動学習式AI技術の

発展がすざましく

現在防衛軍内部でもAI型を

主流にしようという傾向が

強くなっている現状、

この研究にコストをかけることを

疑問視する声も上がりはじめている。


「お前、鬼かよー?

お前の部下が完全に

生き返るかどうかって話だぞー」


「元の体に元の魂が完全に戻って、

蘇生した人類はまだいないんだぞー」


単なる臨死体験ということであれば、

はるか昔からいくつも報告が上がっているが、

一度完全に死んで

これだけの期間を置いて

蘇生したいう例はまだ一度もない。


防衛軍がこの研究を未だ認めているのも

その一点にあると言ってもいい。



一条女史は弟のトモヤに

再びゾンビ兵『Bros-408』の

操縦者になってもらうべく

会いに行くことにする。

あくまでバイオロイドということにして。


-


とは言え、

相手はムショに引っ越して来てからも

ずっと引きこもっているという強者であるから、

会ってもらえるか心配ではあったが、

そこはずっとトモヤの面倒を見ている

『チーム餓鬼道』の春日にとりなしてもらう。


「やぁ、お久しぶりだねぇー」


部屋を訪問するなり

マイペースな一条女史。


「あ、あなた誰です?」


一条女史は、

ついうっかり口を滑らせて

挨拶をしてしまったが、

初対面ということになっている。


向こうは当然知らないし

こちらが一方的に

知っているだけなのだが。


「おっと、失敗、失敗」


小声で反省する一条女史。


「あのねー、

ちょっとお願いがあるんだけどー」


「君、もう一度

バイオロイドを操作してみないかなー?」


いつかもう一度、

バイオロイドを操作してみたいと

思っていてトモヤは興味津々の様子。


「今度は音声入力式タイプなんだけどねー

その実用試験データを集めたいんだよねー」






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