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非人道的地球防衛軍とゾンビ兵  作者: ウロノロムロ
第一次海底王国戦争・前哨戦
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『チーム外道』リーダー・石動不動(1)

幹部連に作戦の全容が伝えられ、

現場の総指揮は

天野に一任されることになった。


「重責過ぎて、吐きそう、

胃に穴があきそうですよ、

メンタルもやられそうです。」


天野、一条、財前の三馬鹿トリオは、

作戦内容漏洩防止のために、

幹部専用休憩室でランチを取っていた。


「作戦は『チーム非道』が立案し、

命令は司令官殿が出されるのだからな。


基本的には作戦通りに動けば問題ないだろう。

現場判断が必要な場面のみではないかな。」


財前女史は天野を慰めるように言う。


「私はこの時期に

特務官が来たということは、

そういうことだろうと思っていたがな。」


「真田さんは

現場で指揮するタイプじゃないしねー」


「俺は『チーム外道』のリーダー・石動不動いするぎふどう

現場総指揮だと思ってたんですけどね。」


「そう思っていた人間は多いだろうな。」


「まぁ情報解禁になったら、

『チーム外道』の石動不動とは

早めに一度話をしておいたほうがよさそうだな。」


「ですよね。どんな人なんですか?」


「まさしく見るからに歴戦の勇者、

傷は男の勲章、プロの傭兵という感じだな。

あまりの大きさに見たらびっくりするだろうよ。

私は人柄まではよく知らないが。」


一条女史は石動不動とは

結構交流があるらしい。


「あ、筋肉馬鹿のところ行く時に

私も一緒に着いていくよー」


「遊びに行くわけじゃないんですけどね。」


「脳筋ゴリラは私の大事な

改造人間候補の一人だからなー」


交流というよりは一方的な勧誘だったようだ。


-


後日、実行部隊への情報が解禁になり、

天野は石動不動と話をするために

屋外トレーニング場に向かう。


どこで聞きつけたのか

本当に一条女史も一緒に着いて来た。


「本当について来るんですか?」


「ただの話し合いでは

終わらないだろうしねー」


「改造人間候補の性能を見るには

いい機会なのだよー」


『ただの話し合いでは終わらないだろう』


ということは天野も重々承知していた。


-


石動不動を見つけると

一条女史はフランクリーに声をかけた。


「おぉー、筋肉馬鹿ー、元気かー?」


「その呼び方すんじゃねぇーよ」


「脳筋ゴリラのほうがいいのかー?」


「そろそろ、改造人間の素体になってくれる

気になったかー?」


「絶対ならねえよ。」


「なんだよー、

どうせ筋肉増強剤打ちまくってるんだろー、

もう改造人間みたいなもんじゃないかー」


「そういや、

最近は朝昼晩三回いかねぇと

スッキリしねーな」


「栄養ドリンクだって

そんな頻繁に飲まねえよー

もうそれただの薬物中毒じゃねえかよー」


天野は石動を見て

苦笑いをするしかなかった。







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