其の肆
「スライム?」
「そ。さっきデパートの店員さんに聞いたんだけど、スライムが蔓延して困ってるらしいの。
だから倒してお金でも頂いてきましょう」
なるほど名案。
「戦闘経験も積めるね」
じゃあ早速。
私は銃を片手に歩き出す。
「あ、待って。その前に」
「どうしたの?」
虚は私に手をかざした。
「・・・?」
何だか、体が軽くなった気がした。
「今のは、何をしたの?」
「ただ護を目覚めさせただけ。これから護は成長するわよ~」
よく分からなかった。
「まあ、戦ってればいつか分かるって」
???
「さっさとスライム倒しに行こう」
さて、スライムを倒しにやってきたわけだけど・・・
「ねえ、虚ちゃん」
「なに?護」
それは、まさにスライムの湖。
「何かな?これ」
ぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷに
「スライム、じゃないかなあ」
ぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷに
ぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷに
「スライムって初めて見たけど、こんなものなのかなあ?」
ぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷに
ぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷに
ぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷに
「流石に私もこれだけのスライムは見たことないわね。でも楽しそうね♪」
この数を前に、何を言っているのだろう。
ぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷに
ぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷに
ぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷに
ぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷにぷに
「言ってても何も起きないわ。こいつら全部倒しましょう、護」
そして私たちは、そのぷにぷにした緑色の湖に向かって突っ込んだ。
そして10分くらい後。
「う・・・あ・・・ぷにぷに・・・ぷにぷにが・・・・・・」
「ああ大変!護が死にそうだわ!とりあえず回復しましょう!」
傷が癒えていく。しかし精神は挫けたままで。
「ぷにぷに・・・キライ・・・助けて・・・」
「精神的なものはどうにもならないわね。とりあえず戻りましょうか」
「ぷにぷにやだ・・・戻る・・・」
そして一時退散。休憩。
「どう?大丈夫?」
「うん!私頑張る!」
そして20分。
「ぷにぷに!これで終わりよ!」
最後の一匹の(と、思われる)スライムを銃で撃つ。
「よく頑張ったわ、護。じゃあ帰りましょうか」
「待てィ!!」
どこからか声がした。
「よくも俺様の子分たちをやっつけてくれたな。今度は貴様らの番だ!!」
その声の主は私達の目の前に現れた。色違いのスライムだ。
「誰よあんた」
「俺様はここのスライム達の親玉、その名もスラりん!」
名前に突っ込んだら負けかな。ド○クエあたりにいたなあ。姿はちょっと違うけど。
「あ、良い経験値と金稼ぎができました。ありがとうございます」
「貴様あああああ!我が子分達を倒したその罪!万死に値する!」
かくして、スラりんとの決戦の火蓋が落とされた!