古着屋さん
お久しぶりです。
テスト週間でして全く更新できておりませんでした。 これから復活します!
「ごめんくださーい」
その古着屋は小さいけどとても趣味が良くて、中にはたくさんの服がかかっているのが見える。
「はい、いらっしゃいませ!」
にこにこと微笑みながら奥から出てきたのは
綺麗な女の人。
「すみません、服を買い取って欲しいのですけど…」
さっき出しておいたトランクから幼い頃の服を取り出しカウンターに置く。
フリルやレースがふんだんに使われたそのワンピースはこぢんまりとした佇まいのその店から少し浮いていた。
「はい、良いお洋服ですね。」
「ありがとうございます。
あと、今から着る服を買いたいのですが…」
「ああ、並んでいるものが全てですので、
お取りください。」
言われて辺りを見回す。
綺麗に整頓された洋服達はどれも自分が着れるものばかりだったが、赤と白の日本で言えばクラロリとかに分類されるであろうワンピースを選ぶ。
「これにします。」
「はい、ありがとうございます。
どうぞ、買取金額が17金貨と32銀貨で、
そのワンピースは15銀貨です。
なので17金貨と16銀貨のお返しです。
他には結構ですか?」
「あ、あとこの4つもお願いします。」
さっきの服に似たワインレッドのワンピースと上部分がブラウスのようになっている黒のワンピース。
そして黒のヒール付きのローファー。
学校の制靴を履いていれば買わなくて済んだのだろうけど仕方がない。
そして外は少し寒いので白のコート。
「はい、お買い上げありがとうございます。
着替えて行かれますか?」
「出来たらそうしたいです。」
「かしこまりました。
奥に試着室がございますのでどうぞそちらでお着替えになってください。
どの服にしますか?」
「これにします。」
黒のワンピースとローファーとコートを受け取り試着室に向かう。
やはり日本のものと違って質が悪い。
日本に帰りたいなぁとつぶやいて、私は制服を着替え始めた。