王都へGO!
私が異世界人だとバレない理由は私の「体質」だ。
私は父譲りの黒目黒髪の容姿と母譲りのパールホワイトの髪に紫の瞳の姿がある。
どういう仕組みか知らないが、私が望めばどちらの姿にでもなれるのだ。
『シャルロッテ、もうそちらにしてしまったのですか?』
彼女は光の精霊神、アンジェラス。
王都を中心として活動しているため、迎えに来てもらったのだ。
「だって黒目黒髪はバレるから。」
『まぁ…私はあちらの方が好きなのですけれど…シャルロッテの身を考えれば仕方ありませんわね。』
「うん、ありがとう。」
光の精霊は他の精霊達とは異なり、教会や聖域に行けば気軽に見ることができる存在である。そして時折奉公に出る村娘等の守護につくこともあり、私を送ってもらうには最適な存在だったのだ。
『貴女のご友人達はお助けしなくてよろしいのです?』
倒れているクラスメイト達を見ながらアンジェラスが問うてくる。
「うん、勇者召喚で呼ばれたみたいだしほっとけばそろそろ城から迎えが来るわ。」
『そうですか、ではそろそろ参りましょう』
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「これが1000年後の王都…あんまり変わってないわね?」
『人は進化し続ける生き物ですが中央であればあるほど古きものに固執する傾向があるのは何処でも変わりませんわ。…これからどうするつもりなのです?』
「とりあえず商業ギルドでお針子とかベビーシッターとかの仕事を探すわ。それなりにお金が貯まったら冒険者になるつもりよ。」
『何故初めから冒険者にならないのです?』
「装備とか色々揃えたいからね。
…あ、商業ギルドあった。」
王都の中心の広場。
魔法使いギルド、冒険者ギルドに挟まれて
石造りの建物、商業ギルドがあった。
お読みくださりありがとうございます。
当初の予定では初めから冒険者にするつもりだったのですが装備等にこだわりもあるかな、とお金を貯めることから始めさせる事にしました。
ブックマーク、コメントお待ちしております。なんかコメディじゃない気がする…