風の精霊王との再会
「よし…逃げよう」
まわりにはクラスメイト達が倒れている。
うん、死屍累々。
こんだけいたら1人くらい抜けてもバレませんよね…?
『そなた逃げるのか?シャルロッテ。』
「うわぁぁぁぁぁ!…ってセルリアン!」
『久しいな、シャルロッテ。
ハイリッヒが報らせに来たのだ。』
「あープリシラ達喚んだからねー」
彼は風の精霊王セルリアン。
銀髪碧眼のイケメンさん。あと私の恩人。
「だって勇者討伐とかわざわざ行きたくないもん。怖いじゃない。」
『そなたならば直ぐに倒せるであろう?』
「目の前に来たら倒すけどわざわざ行きたくない。ちっぽけな領地と爵位のために命かけるほど馬鹿じゃないの。…というわけで私は逃げる。」
『まぁそなたの言う事にも一理ある。
それで?何処に行くつもりだ?』
「黒目黒髪じゃないし異世界人なのはバレないわ。流石に私の姿絵なんか残ってないでしょうし…とりあえず王都に出て仕事でも探そうかな。」
『ならばアンジェラスに迎えに来てもらえ』
「うん、そうするよ。
心配してくれてありがとね、ハイリッヒ。」
クラスメイトに情はない。
お針子でもして食い扶持稼ごう。
ああ、冒険者になってもいいかな。
うん、とりあえず王都に行かなきゃ。
てゆーか今は何時なんだろう…?
ここまでお読みくださりありがとうございます。あまりの駄文ぶりに頭を抱えております。注意、指摘などありましたらよろしくお願いいたします。