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プロローグ
僕は、僕自身の罪をここに告白する。
僕は、僕自身が罪であることを告白する。
僕は、僕自身がこの罪を作り出したと告白する。
僕は、僕自身だけの罪であることを告白する。
僕は、
子供のころもしかして自分以外の人すべてはロボット、または人形じゃないか、
そう思ったことはないだろうか。
本当に生きているのか。
本当に僕を見てくれているのか。
僕は僕すらも人形じゃないのかと思った。
ただタンパク質の集合体。
もとをたどれば、ただ一つの細胞だった。
人は、心が通っているから人だという。
じゃあ、その 心”はどこにあるの?
そう聞くと大人はいつだって苦笑いをして去って行った。
その 心 というものは僕にもあるのだろうか。
僕は、僕自身が僕であると確信が持てないと告白する。