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亀裂

 元気が出たようだな。

真一は福島の様子を確かめるようにそう告げ会計を済ませにレジに向かった。

もうかえるの??まだ早くない?

福島は物足りなさげにそう続けるが時刻は日付が変わりかけていた。

はるかからのメールはない。

いや遅すぎだ。ならおまえはのこってぼっちで考えろ。

おれはもう眠たいんだ。帰る。

そう言いのこすと真一はレジを後にした。

まってよー。そういいながら慌ててカフェを飛び出してきたのは福島だった。お金いくらだったー?私が聞いてもらったのに払ってもらうなんておかしいよ!そういいながら財布に手を伸ばす。

いやもう払ったしいいよ。安かったし。

おまえの飲んだカプチーノくらい払う甲斐性はあるつもりだが。

そういって帰ろうと踵をかえすと肩に手がおかれた。

何事かと振り返るとそこには福島の顔があった。

なんだ?まだなにかあるのか?

そういいながら真一は続きを促した。

送ってよ。福島は言う。

もうなんなの。と思いながらも真一は時間が時間だけに受け入れるしかなかった。


 はるかー!お酒たりないわよー!

そういっておぼつかない足取りで声をかけるのははるかの母だった。

親戚の集まりということはこういうことになると想像はついていたがやはりかという気持ちを胸に秘めながらも、

いまもっていくーーーー!とはるかは冷蔵庫に向かった。

冷蔵庫を開け中を見てみるがもう入っていない。

おかあさん!もうビールはないよ!終わり!!

そういって母のもとに向かうと追加注文の旨を伝えられた。

はるか一人だと危ないし俺も付いて行くよ。

そう声をかけるのははるかと年が3つ離れた兄であった。

ありがとう。お兄ちゃん。じゃいこっか。

近くのコンビニは田舎の割徒歩10分くらいのにすぐ近くにあった。

はるかは兄を慕っていた。はるかの家も家庭環境は良いものではなく真一と違い煙草は吸わないが夜遊びをしている時期があった。そんなはるかをとめてくれたのも兄でありはるかの尊敬している人物のうち一人であった。

はるか、最近彼氏とはどうなんだ?

?!え!全然普通だよ!てかなんで知っているの?

少し前にお前が楽しそうに電話しているのがきこえてな、悪いとは思いながらも聞かせてもらったよ。

真一君だっけか?

そ、そうだよ。てか盗み聞き!お兄ちゃんのばか!

なんで聞いてるの!

ははは。わるいな。お前のことを大切にしてくれているかどうか知るのは兄である俺の唯一の権利だ。なんてな。

おっついたぞ。

そう言い兄はコンビニに向かい走り出した

ちょっとまってお兄ちゃん!

そういえば何時間も携帯おきっぱなしだな。

真一なにしてるかな??

そんなことを考えはるかもついていく。

あれ?あきら?真一?

遠くに見える姿は彼らのものだった。

なにしてる・・の?


二人は唇を重ねていた。

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