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亀が空を飛ぶ方法 (第二作)  作者: 比呂よし
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さて、正解は?

70. さて、正解は?


 正解として、③(=リーダー選出派:5商品の中でB商品がいいと思いますから、それを見積ります)を答える応募者が、一番数多い。が、これはひょっとすると、自分の体験よりも、初心者向け研修会とかで先輩にソウ教え込まれて、それを鵜呑みにしているせいではあるまいかーーー、と筆者は睨んでいる。つまり「机上の知識」であろうか。

 その次に多いのが①(=どの製品が、お好みでしょうか)。


 さて、ここで読者へ尋ねたい。 いや、正解を尋ねるのではない。「キツネ目の女ならば」、彼女は上の何れの答えを吐くと思うか?である。間違えないで欲しい、決して貴方(読者)の意見を知りたいのではない。飽くまで「彼女ならばーーーどれか?」の質問。


 彼女は、先の電話の通り「東京電力の社長へ電話せよ・雪を使えと伝えよ・自衛隊を発動させるから・間違いないからそうさせよ」と、元上司へ指示を与える「そんな」ど厚かましいタイプ。しかも、かっては顧客へ「こっちの商品の方がもっと良いよ!」と言ってライバル社の製品を示した位だ。彼女が④(=強制連行派:Dが必要だから、これを買いなさい、間違いないからそうしなさい。でないと、自宅に火を付けるわ、それか刑務所行きよ!)と吐くのは、疑う余地がなかろう。


 さて、それならばーーー、④「強制連行派」は正解だろうか? じらせるみたいだが、その前に面白い実際のデータを提供したい:


 先に四つの解答案を例示したから、これに影響を受けて④「強制連行派」を選ぶのは確率25%(1/4)かと思うかもしれないが、そうはならない。実際にこれを答える人は殆どいない。営業マンへの応募者100名がおれば老いも若きも99名までが、①~③のいずれかを答える。


 ④のど厚かましい「強制連行派」を答える人は、100人に1人居るかいないかである。その一人がキツネ目の女と言えば、分かり良いだろうか。女のユニークさが分かる。言い換えれば「非常識派」で、口からウンコ派なのだ。


 さて、④の応え方と他の三つの応え方で「どこが違うか」お分かりだろうか。根本が違う:他の三つの応え方はどれも最終決定を顧客に預けている。悪く言えば他力本願。

 が、④だけが最終決定者が「セールスマン」自身なのだ、自己決定である。顧客が買うべき機種を「D製品」と決めているだけでなく、そればかりか「買わない選択肢は無い・買わないのは罪悪だ・貴方は買う責任を果たしなさい」、と顧客に迫っているのである。リーダーシップを女が取っているから、(他力本願の)他の三つの応え方とは天地の開きがある。


 結論を言うと(平均的なセールスマンではなく)トップセールスマンになりたければ、この「強制連行派」以外に正解は無い。けれども、どうして正解と「言い切れる」か? 

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