木陰の車
49. 木陰の車
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筆者のやったことを一言で言えば、販売店を「上手に活用した」事である。これまで「販売店を使う側」に立って説明してきた。翻って次に、同じ事を「販売店側」から眺めてみよう。視点を移す事によって、筆者のトップセールスが「偶然に起きた」ラッキーな結果か、或いは「恵まれた才能」か、それとも「(理屈として)当たり前」だからそうなったかを検証してみよう。
前者二つ(=偶然・才能)は他人に真似が出来ないが、後者(=理屈)ならば誰でも真似が出来る事になるから、人に教えられる事になる。この意味で検証は有意義だろう。
先ずその前に、販売店の販売員とは、一体どんな人種かを見てみよう:
平日に、「無料」の広い駐車場のある大きなスーパーマーケットへ行った事があるだろうか? 奥まった不便な処に車がポツンと一台、時に数台が仲良く並んで止まっているのに気付く筈。
次に、昼間人通りも少なく車も殆ど通らない住宅街の裏通りで、しかも小さな児童公園に沿っていて、夏なら涼しい木陰ならベストだが、そんな処を注意して見給え。場に相応しくない何処かの社名の付いた車が、ひっそり駐車しているのに気付くだろう。複数台が縦列駐車している時もあって、夏場など涼しい木陰は取り合いだ。無論それらの車は互いに「知らない者」同士。
先のスーパーの駐車場の車も、児童公園に沿った木陰の車も、窓越しに中を覗けば運転手が「眠りこけている」のを発見する。彼の名は「(販売店や工具屋の)セールスマン」。勤務時間中にパチンコをする程の悪党ではなし、又それをする金もなしーーー、だから、昼寝をしているのだ。
いやなに、仕事をサボって昼寝をむさぼる彼らを、車に大書されている会社へタレ込んでやろうなんてーーー、筆者はそんな野暮天ではない。セールスマンの現実が、此処にあると指摘したいだけである。
因みに、同業のよしみで販売店の経営者達へ警告するとすれば: 夏場に営業車のバッテリーが上がり気味なセールスマンがいるならば、児童公園の木陰でクーラーを使い過ぎた一味だ。




