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オレン・フィーレントと団長さん

私は王宮内にいる騎士団の団長をしているハンドレックという者だ。元々は上流貴族の4男だった。上流貴族だとしても4男は価値の有るものだった。しかし、ハンドレックはそう言う事に興味はなかった。剣技一直線と行ってもいいくらいに夢中になっていた。


ハンドレックは上流貴族と言う価値の有るものを捨てて王宮にいる王族を護衛する騎士団に入った。ハンドレックは騎士団に入って自分が未熟な事を初めて知った。


自己流でやっていても結構騎士団内でも上にいたと思っていた。でも、そんなの自惚れでもなんでも無かった。私以上の人は沢山いた。特に尊敬を出来る人が団長のナークレントマだ。ナークレントマは先代の王様から団長を使えている人で剣技が騎士団の中で抜きん出ていた。


「私に剣技を教えてください」


こんな不躾な事を言うのはおかしいかもしれない。でも、ナークレントマから剣技を習いたいという欲求に負けてしまった。


「面白い男だな。新人がいきなり団長に教えをこうとは面白いな。良いだろう。私は厳しいぞ?」


「はい!!分かりました!!!!」


それからはナークレントマに剣技を教えてもらう日々が続いた。教えてもらってから3年は全く勝てなかった。4年以降は剣技の技術も上がってきて幾つか勝てることは出来た。ナークレントマに教えをしてもらってから15年が経つ時にナークレントマから驚きの言葉を言われた。


「わしは騎士団をやめて余生を過ごそうと思っている。そこで空いた団長にはハンドレック。お前にすることにした。お前のような剣技の技術があれば団長も容易いことだろう」


「そ、そんな急に……」


「これは決定したことだ。団長としてしっかりと励みなさい」


ナークレントマから団長になることを言われてから数日後にナークレントマは王宮を去って行った。それからはナークレントマに恥じない団長になるべく努力して行った。


―――――

――――――――――


今日は第五王女であるミカーシャ・フィーレント様の護衛をすることになった。


「よろしくおねがいします」


「こちらこそです」


ミカーシャ様は言っては失礼だが他の王女様とは違う。他の王女様はお淑やかな人が多いがミカーシャ様は活発なお方だ。そのために平民の方々からも支持は多い。


そして他の王女様は護衛をする騎士団に興味のきの字も見せてこない。しかし、ミカーシャ様は興味を持ってくれる。その為に騎士団の中にも隠れ支持派も少なからずいる。


―――――

――――――――――


ミカーシャ様は一週間程前に結婚したようだ。護衛していて親心なんかみたいなモノはあったが結婚されてよかった。そのミカーシャ様と結婚相手のオレン様が騎士団の練習場に来ていたのだ。


話を聞くと護衛していていることに対してお礼をわざわざいいに来てくれたのだ。これほど嬉しいことはなかった。不覚にも涙を流してしまいました。


お二人が帰った後に騎士団のみんなにも私に言われたことを伝えるといろんな感情がいじり混じっていた。この事をきっかけにミカーシャ様とオレン様への忠信がとても高まった。


(お二人の事は私の命に代えても守ろう)

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