オレン・ハングバートンとミカーシャ・フィーレントは似た者同士
出来たんで投稿しました
今日は王女であるミカーシャ・フィーレントと会うことになっている。父様や母様に行く事を報告しても信じてもらえず一人で王都まで来た。
(五女だとしても王女だもんな。嘘と思われても仕方ないな)
今は俺に手紙を渡した執事さんに王都で出会ってから王宮に連れてこられて今は王宮内の広々とした部屋の一つに案内された。本来なら俺が王女の元に向かうべきなのにな。
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「お呼び出してすいません。私が五女であり第五王女であるミカーシャ・フィーレントと申します」
「私こそ待っていてすいません。私はオレン・ハングバートンと言います。ハングバートン家の5男坊になります」
「存じておりますよ」
「それと私はミカーシャ様にお気聞きたいことがあります。私はミカーシャ様と会った記憶がございません。私は記憶力はいい方ですがミカーシャ様は見ませんでした」
「仕方ないのです。5分ほどしかいれませんでしたし。私の事をきちんと知ってらっしゃる方々は少ないですから」
「そうでしたか」
それからはミカーシャ様との世間話をした。意外にもミカーシャ様は俺と同じ境遇のようだ。上の姉様達に子供が生まれてから相手をされなくなったと。
「そこで、私はオレン様にお願いがあってお呼びしたのです」
「私に出来ることなら何でも」
「私は王族の中で一人です。オレン様も聞くとハングバートン家の中で一人です。なら、一人同士でくっつきませんか?」
「は?くっつくとは、もしかして……」
「結婚です。オレン様が私への愛がなくても構いません。どうか結婚してくださいませんか。そして、王宮で一緒に過ごしてはくれませんか」
どうする?別に俺にとったら悪い話なんて何一つない。でも、大丈夫なのだろうか。ミカーシャ様は愛がなくても構いませんとは言っていたが。ミカーシャ様は綺麗だし寄ってくる男も多からずいるだろう。もし、断って他の貴族と結婚したら心に何時までもその事が残ってしまうだろう。
「愛がなくても構いません。何て言うものではありません」
「え?」
「結婚しましょう。愛は2人の事をゆっくりと知りながら育んでいきましょう。ダメでしょうか?」
「い、いえ。じゃあ、父様に結婚の報告をしますので来てくださいね」
「今からですか?」
「ダメですか?」
そんな潤んだ目でこっちを見ないでくれよ。
「構いません。私も覚悟を決めていきましょう」
こうして電光石火の如く話はトントン拍子に進んでいったのただった。
次回からいきなりオレンとミカーシャのお話になります