オレン・フィーレントは従者について聞く
10話目!!
今日はミカーシャから話を聞いていた平民の方々と会う日だ。
「皆さん、優しい方ばっかりですよ!!!」
「それは楽しみだな。俺もちゃんと挨拶しなくちゃな」
「はいっ!!」
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ミカーシャは平民の方々の所に行く時に馬車で行っていた。俺がいても入れるスペースはあったので良かった。
「ミカーシャはどんな人達と会っていたんだ?」
「そうですね……。本当の事を言っちゃうとあまり知ってる人も少ないんですよね。やっぱり第五王女て事もあって難しいんですよね」
「王族ってのは大変なんだな。それでも、話せる友人は居るんだろ?」
「勿論です!何時も決まった食事屋さんの所に集まって話したり、お忍びでいろんなお店を見に行ったりしてます」
「バレたら大騒ぎじゃないか?」
「心配ないんですよこれが。皆さん、気付いても見て見ぬ振りをしてくれるんですよ!!」
「そうなのか」
実はこの事は行く前の日にミカーシャの従者のクレントさんに聞いていた。
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「今日は聞きたいことが2つあるんです」
「何でしょうか?」
「1つ目は俺は従者の方々にどう思われているのかと少し不安なんです。いきなり、王族でもない中流貴族の俺がミカーシャの夫になって……。言える範囲のことでクレントさんに教えてもらいたいのです」
「これからいう事は真実ですからね。皆さん、喜んでおいでですよ。これまで王女様方や夫様からは良い扱いを受けては居ませんでした。しかし、ミカーシャ様に嫁いでこられたオレン様は従者の私達に優しく接してもらいました。みんな、オレン様からのお礼をもらえるようにこれまで以上に頑張ってますよ」
「そ、そうなんですか。俺としては人として必然な行為だと思ってやったことが皆さんにとっていい物ならこれからもやっていきますよ」
「ありがとうございます」
「2つ目はミカーシャと仲良くしている平民の方ついてです」
「それですか。ミカーシャ様は他の王女様ほど知ってる方はいませんから自由に行動が出来ますね。でも、第五王女ですからね。中々友人は出来ませんが3人ほどここ数年仲良くさせてもらっている人達はいます。どのような方々かお教えしますか?」
「それは辞めておきます。先入観を持って相手には接したいとは思いませんから」
「では、先程の続きを。ミカーシャ様は仲良くさせてもらっている3人ほどと決まった日に食事屋で食べています。その他にミカーシャ様はお忍びで沢山のお店を見に回ります。隠れていても第五王女は平民思いで有名ですから直ぐにバレてしまいます。しかし、皆様は優しい方ばかりで見て見ぬ振りをしてくださるのです。私達が護衛をしてるのも原因かもしれませんが」
「なるほど。事細かくお教えしてもらってありがとうございます。明日は楽しみにしています」
「それは良かった。ミカーシャ様も数日前からウキウキしてるのが目に見えてわかります」
「そうだったかな……」
「では、私はこれで失礼します」
クレントさんは俺が知りたかった事を教え終わったら俺の部屋から出て行った。
(ミカーシャの部屋に行くか……)
ミカーシャは聞く所によると寂しがり屋で寝るまで俺がいないと寝れなくなってしまった。なので、寝れるまで付いてあげることにしてあげた。
(今日はどれ位で寝るかな?)
寝るまでの最長時間は1時間半だ。
今回でミカーシャと仲の良い平民は書けませんでした……
次回確実に出ます(仮)