#7 青春するのもわるくない
今回はバランスよくいきます。
舞台は空太の家。親がいなくなった家で3人は何をするのか?
絶賛連載中の「夢の続き #7」をお楽しみください。
空太は朝ごはんを二人仲良く食べれていると思い込んで朝ごはんを食べていた。
七海から聞いた話だと俺は昨日に何のためらいもなく2人を家に連れ込んでいたらしい。
普段の事なら考えられない。しかもなぜか親までいない。
寝ているのか?そんなことありえない。普段なら起きているはずなのだから。
「なぁ、小寺。」静まり返った食事の間に静かに響き渡った。
「何よ、いきなり。」
「あのさー、詳しく聞かせて欲しいことがあるんだけど・・・いいか?」
「いいけど・・・。」
「何で親父と母さんはいないんだ?」
「昨日の夜に、世界旅行に行ってくるから、いつ帰るか分からないけどよろしくねって言われてたじゃん。」
「それでまさか・・・。」
「いってらっしゃい。って言ってたよ。それがどうかしたの?」
「今の状況を理解したくてさ。」
「空太ってやっぱり理解しがたい存在だわ。」
朝ごはんを食べ終わった七海は食器を重ねて台所まで運んで俺の部屋に戻った。
「あ、小寺。いろいろありがとな。」
「そんな・・・ありがとうなんて・・・そんなこと言わんとって!!」
七海は顔を赤めて叫びながら部屋に戻った。
「俺なんかしたか?」とそこに来た真涼に言った。
「鈍い心を持った空太はキライです。」エラくきっぱり言われてしまった。
「お前寝起きにしてはイキイキしてるな。」
「私はいつも生きてる。」
「そんなこといいました俺!?」
「私はいつも生きてる。」
「無視するなぁー!!」にっこりと真涼が笑った。
「早く座れよ。」
空太が朝ごはんを真涼の前に出す。
「私はボンタンアメが食べたい。」
「これで我慢してくれ。」と言って真涼に朝ごはんを出した。
「・・・。分かった。我慢する。」ぱくぱく真涼が食べ始めた。
「うまいか?」
「おいしいわ。」
「御神くん。女の子と朝からイチャイチャしないの。」
見ると七海が戻ってきていた。
「彼女なんだから・・・いいだろ・・・。」体温が上がるのが分かった。
それに反応したのは真涼だった。
「そうよ。私は空太の彼女。昨日だって・・・。」
何か言いかけたがそのまま黙ってしまった。そこで空太の血が沸騰した。
「もうぉ~。早く天夏さんは朝ごはん食べて。」
「ぱく。」口で言った。
「何で口で言うんだよ!頼むから早く食べてくれ~。」
「空太が言うなら食べるわ。」
「何でだよ。」空太がツッコミを入れたが当然、真涼は無視だ。
食べ終わったが休日で何もすることが無い。
そこで3人は再び空太の部屋に戻って空太は昨日の記憶が無いということについて話し出した。
今回はバランスよく書き下ろしたつもりですがお気に召したでしょうか。
そうであれば幸いです。
またいつか、真涼、七海をメインにした回も書こうと思っています。
まだまだ続きがありますのでこれからも「夢の続き」をよろしくお願いします。