#6 記憶はベットの上に
真涼ふぁんのみなさんごめんなさい。登場シーンが少ないです。
七海ふぁんのみなさん乞うご期待!!
いつもより少し寒気を感じ、何かに踏まれた感覚があったまま空太は起きた。
「今日はいつもより寝起きが悪いな。俺・・・。」寝ぼけたままの空太が目をこすりながら言った。
顔を洗いに洗面所に行く。隣にあった洗濯機のカゴには見覚えの無い女子物の服があった。
「寝ぼけてんのか、俺・・・。」目をこすりそのまま部屋に戻った。
すると信じられない光景が広がっていた。ゴォォォォーーーー。
エアコンが今にもつぶれそうな勢いで稼動していた。そのため部屋はキンキンに冷えていた。
「さむぅーー。」すかさずエアコンのリモコンを見る。
「15℃!?」目が飛び出そうなほど叫んだ空太。
「んんんぅぅぅーーーーーーー!!!!!!」聞き覚えのある女子の声がした。
ベッドを見るとそこには真涼と七海の姿があった。
「ええええええええーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!」
信じられない。まさか俺がこの二人を家に入れるなんて・・・。
事の始まりは昨日の昼休み。屋上での事。
「3人で弁当を食べ・・・その後・・・・・あれ、記憶がない。何でだ!?まっいいや。今はこの二人をどうにか・・・・・・できないか。ハァ~・・・。」
とりあえず朝食を作る空太。3人分作るか迷ったが、空太は空太なので3人分作ってしまった。
一人寂しく食べ終わるとまた部屋へ戻った。
何か物音がしていた。まさかと思ってドアノブを握りゆっくりとドアを開けた。
すると真涼がベットから落ちていた。
「なんだよ。起きてんじゃないのかよ。お前は俺に何をしてほしいんだ?」空太が標的を変えた。
そこには軽くうつむきながら目を泳がせて顔を赤くしている七海が立っていた。
「お前は・・・起きてて当然だよな。」
「当たり前でしょ!?」赤かった七海の顔が一気に元に戻り、
その目は凍てつく吹雪のように冷たかった。
「ああーそうだ。朝ごはんできてるから。」
「ええー。御神くんの手料理食べるのー?」
「そんなにイヤか?」
「私が先に食べさせるつもりだったのに・・・。」口元で囁いた七海。
「何だって?」聞こえてないふりをする空太。だが顔はすでに赤くなっていた。
「なんも言うてへん!!」顔が赤くなり大阪弁になった七海。
「おおー。関西弁。嫌味満点小寺レストランだ!!」
「それ以上言わんとって!!」
そのまま言い合っていたときに真涼が起きた。
「やっと起きたか。」
「・・・昨日、空太が寝かせてくれなかったから・・・」
「あっそうだ。小寺。俺昨日何してた?記憶がないんだ。」
「えっとー、昨日は3人で鍋パーティーして、そのあといろいろしてたど・・・」
「いろいろって?」
「ゲームとか、かな。」
「そうか・・・。」何をしてたか知りたかったはずなのに、あんまりスッキリしない。なぜだろうか。
真涼はまだ眠たそうな顔をしている。
「お前は今日学校ないから寝とけ。」
「・・・・・・・」もちろん真涼からの返事は無い。
「御神くん。行こ。」
「う、うん。」
ー記憶が無くなった空太。何でか気づいてないが大丈夫か。榛名ましろよりー
記憶をなくした空太。
次回ではどうなってしまうのか!?
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