#5 真夏のプールにて
できれば縦で読んでみてください。
「あっちー」今日はいつもより一段と暑い。
だってもう7月中旬。水泳の授業もそろそろテスト詰めで大変な時期。
ザワザワ・・・。授業中にもかかわらず、しゃべりまくっているクソビッチたち。
その話の的となっているのは空太の彼女、真涼だった。
この学校のプールは広いが、授業で使っているのは、
4つあるうちの一つで一番狭いプールだった。プールは女子と半分に区切っている。そのせいで相当近い距離に男女が泳いでいる。
空太は思った。「何で別のプールを使わないんだろう。」
この学校の理事長はやる気がないお坊ちゃま気質。
肩書きだけの存在でしかない。しかし、自分が不機嫌だと学校の事をむちゃくちゃ言い出して、実行しないと・・・・・・。
「空太・・・。」囁いたような声で名前を呼ばれた。
「どうした、真涼?」意外と冷静に答えた。
「何を考えているの?」
「いや、ちょっと・・・。」言えるわけがない。
「ちょっと何?御神くん。」現れたのはタオルを肩にかけた七海だった。
「なんでもないよ。」
「ふーん。どうせエッチなことでも考えていたんでしょ!?」
「な、何を言ってんだよ!!」顔が赤くなった。
「あー。空太、顔が赤くなってるー。」
七海が言った。
「人が一番言って欲しくないこと言うなー!!」
興奮気味の空太。
「こんなところでイチャついてないでさっさと着替えなさい。」
注意してきたのは体育科教師の榛名ましろ先生だった。
「はーい・・。」三人はゆっくりとした足取りで更衣室へ向かい着替えた。
「もー!最近の若人は!独身の前でイチャイチャしやがったて!(コンチクショー)」
・・昼休み・・
いつもは一人で食べるがこの日は数人での食事だ。なぜなら
「空太~。一緒にお昼食べよぉ~」いつもよりハイテンションの真涼。
「御神くん。私も・・・いい?」照れながら七海が来た。
「じゃあ、二人とも。屋上に先行っとくからな。」
「うん」同時に二人。顔を見合わせる。
「ふっん!」口喧嘩にならなかったが今後が怪しい。
~このときから二人のバトルが始まった!?~
読破おめでとうございます(笑)。
これからもみなさまのご支援をお待ちしています♪