第8話 佑ちゃんの初恋と、俺の不安
あー‼あの男か。
俺は複雑な心境だなぁ。小学生のような無垢な頃のアイツしか知らないからなぁ。中学生以降、男はドンドンとエロくなっていくからなぁ。あいつはどうなってるんだ?
「ゆう、心配?」
「それは勿論!」
「基君は紳士的に振舞ってくれてるから大丈夫だよぉ」
佑ちゃんは終始笑顔でそう言うけど、基は内心エロエロかもしれない。何を考えてるのかわからない。小学生の頃の佑ちゃんをわかってて近づいたってことは、佑ちゃんの実の性別とか知ってるという事だよな?金目当てか?佑ちゃんかなり稼いでるからなぁ。
佑ちゃんが傷つくのは見たくない。
これは……クボジイにも相談案件だな。
「お前なぁ、家庭内のもめごとを俺に相談するなよ!」
「いや、俺も相談相手がいなくって」
「お前も基って男に会ってみたらどうだ?」
そうだな。もしかしたらその時に化けの皮が剥がれるかもしれないし。
「佑ちゃん、俺も基に会ってみたい。それで俺の佑ちゃんに相応しいかを確かめる!」
「俺の佑ちゃんって、兄離れしないとダメだよー」
「佑ちゃん、姉離れだろ?」
俺は佑ちゃんの肩をちょっと押した。
なんかガッシリしていた。こういう時に本当の性別を思い知らされるから嫌だ。服の上からはわからない、骨格の男らしさが佑ちゃんにはあるのかと思う。多分、風呂の鏡見るの嫌なんだろうな。俺も嫌だよ。
久しぶりに基に会った。誰?俺のイメージは丸刈りで日焼けした小僧。でも今、目の前にいるのは、チャラ男。佑ちゃんはチャラ男が好きなのか?
「久しぶりだな、ゆう。お前は変わってねーな。うわっ獣くさっ」
職業柄獣臭いのです。
「基は変わったな。なんでまたそんなチャラくなってんの?」
「人生一度だぜ?遊ばなきゃ損だろう?」
その金は誰が?
「基君!ゆうも今日は一緒だけどいいよね?」
「ああ、懐かしいな」
とか言ってたけど、俺に「離れて歩けよ、獣臭い」とか言うし。紳士的振る舞いとは思えない。
食事も完全ワリカンだったし。紳士的なら、知らないうちに会計を済ましておくとか?ケチ臭い。
俺的にNGだな。俺に向かって『獣臭い』と言った時点でアウト。せめて俺の職業聞いてからにしろよ。と言いたい。
佑ちゃんがトイレに行っている時に話を聞いた。
「何でまたうちの佑ちゃんと付き合う事にしたんだ?」
「ルックスは昔からいいけど、性別の問題あっただろ?性転換手術したってUtubeに書いてあった。しかも、佑太郎はかなり稼いでるよなぁ?Utubeで」
金目的か。
「金目的なら他の方をお探しください」
「金とルックスを兼ね備えてるのってなかなかいないのが現実でさぁ」
こいつは腐ってる。佑ちゃんには悪いが別れてもらおう。




