第12話 揺れ始める三人
今回は3人で外で会うことにした。
目立つ。
佑ちゃんは美人だからわかる。その美人が男を二人侍らせてるからか?
「あ、ジェラート屋さんだぁ。何味がいいかなぁ?王道のバニラは外せないでしょ?」
「ダブルもトリプルもありますし、コーンにするのか紙パックにするのかも選択できますよ?あと店内での食べる事になるのか、食べ歩きという事になるのかも選択ですね」
「疲れてきたし、ちょっと休むか。店内での食事(?)にしてくれ。3人」
「かしこましました。ごゆっくり検討ください」
佑ちゃんは真剣にジェラートを見ている。
「3人いるんだからみんなトリプルにすれば、ちょい食べみたいにできるんじゃね?」
「ゆうにしてはナイス提案だ!それで行こう。9種類食べることが出来るな」
「バニラ・チョコチップ・チョコレート・チョコミント・メロン・ストロベリー……」
なんだかんだと9種類をセレクトし席についた。
「ん~!バニラが濃厚幸せ~」
「佑ちゃんは幸せそうに食べるよね」
「だって、美味しいんだもん。こっちもちょっと…美味しい!」
幸せそうな佑ちゃんを見ると俺は幸せ。つかさはどうだろう?笑顔?
「早く食べないと溶けちゃうよ!」
「「ああ」」
俺達は佑ちゃんに促されてジェラートを食べた。
「うん、確かに美味いな。無駄な香料も使ってなさそうだから、明日犬に会っても大丈夫そうだ」
「もう、つかさ君は犬の事ばかりだなぁ」
俺だってそうじゃん?餃子とか気を使うよ?
「餃子とか匂いがきついものは連休入ってすぐ食べるんだよなぁ」
「わかるぅ」
「なによ、男達でわかり合って!ジェラートを食べてるのに餃子の話?」
「ごめんごめん。佑ちゃんのウィンドウショッピングに付き合うからさぁ」
って言っても、佑ちゃんは大体似合うんだよね。美人だから。スタイルいいし。太らないのかな?
ここらで俺は退散しよう。
「あ、わりぃ。いきなりクボジイから呼び出された。さっきのジェラートには変な匂いついてないよな?つーことで俺は行ってくるわ。つかさ、佑ちゃんの事は頼んだ!変なナンパ野郎とか追い払ってくれ」
「了解した!」
俺とつかさはガッシリと握手をした。あー、クボジイに事の次第を説明してつじつま合わせしないとなぁ。
俺はまだ未練がましくもスポーツ用品店に目が行く。そんな自分が嫌になる。
あの二人は佑ちゃんとウィンドウショッピングしてるだろうから、俺は……。鉢合わせをしないように、遠くの街の本屋に行こう。これで鉢合わせたらミラクルだな。




