えがおー!
リディアは朝日が差し込む中、露店の準備を整え終わった。
ポーションの瓶を並べたテーブルは、色とりどりの液体で彩られている。
惚れ薬、ぷにぷにほっぺ、身長が3センチ伸びるポーション――それぞれにユニークなラベルが貼られ、ちょっとしたお祭りのような賑やかな雰囲気を醸し出していた。
リディアはちょっと緊張しながらも、胸の中でわくわくとした期待に満ちていた。
「これなら、きっと誰かが面白がって買ってくれるはず!」と、自分の作ったポーションを眺めながら、元気に声をかけ始めた。
「新商品! 一日限定の惚れ薬! 誰かを好きにさせる魔法のポーション!」
リディアは大きな声で呼びかけた。
その声が通りに響くと、数人が足を止めてちらりと店の方を見た。
「ぷにぷにほっぺになれるポーションだよ! ほっぺをふわふわにしたい人、必見!」
リディアは次々とポーションを紹介しながら、ちょっとしたパフォーマンスを交えた。
身長が3センチ伸びるポーションを見せると、「誰でもちょっとだけ背が高くなれるよ! 身長アップしたい人、ぜひ!」と声を張り上げた。
少しずつ、通りすがりの人々が立ち止まり、興味深そうにポーションを眺めるようになった。
その中で、一人の女性が近づいてきて、にっこりと微笑みながら声をかけてきた。
「ねえ、これは本当に効くの?」
リディアはその質問に嬉しそうに答える。
「もちろん! このポーションは、私が一生懸命作った特製だから、間違いなく効くよ!」
女性は少し考え込んだ後、惚れ薬の瓶を手に取った。
「じゃあ、試しにこれを一本。だって、今日はちょっと楽しいことがあったらいいなと思って。」
リディアは思わず笑顔を見せ、「ありがとうございます! きっと素敵な一日になりますよ!」と言った。
他の通行人たちも興味津々でポーションを手に取っていった。
リディアは次々と売れていくポーションを見ながら、心の中で小さな勝利を感じていた。
神殿では決して経験できなかった、この街の自由な空気と、ポーションを通じて人々と触れ合う楽しさを感じていた。
そのうち、街の子どもたちが集まり始め、ポーションを興味深そうに覗き込むようになった。
リディアはその子たちに向かって、さらに元気よく声をかける。
「ぷにぷにほっぺになりたくない? ちょっとした秘密を知りたいなら、このポーションを試してみて!」
子どもたちは目を輝かせて集まり、「ほんとうにぷにぷにになるの?」と、目を大きくして聞いてきた。
リディアはうなずきながら、楽しそうに答える。
「うん、すぐにでもぷにぷにになるよ!」
その様子を見ていた通行人たちも、微笑みながら足を止めた。
街全体が、リディアのポーションを通じてほんの少しだけ、愉快で楽しげな雰囲気に包まれ始めたようだった。
露店を始めたばかりのリディアだったが、その小さな一歩は確実に成功へと向かっていた。
人々と笑い、驚き、時にはちょっとした感動を共有しながら、リディアの新しい冒険が広がりを見せていた。




