表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
脱走聖女は異世界で羽をのばす  作者: つむぎ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

35/36

秘密基地

リディアは秘密基地の祭壇にそっと荷物を置き、部屋の隅から隅まで見渡した。


荒削りな石壁には古い模様がかすかに刻まれ、部屋全体にどこか神秘的な雰囲気が漂っている。


天井からは小さな岩のつららが下がり、足元は滑らかな石床。

リディアはくるりとその場で一回転しながら、これからの計画を考えた。


「んー、いい感じの部屋だけど、ちょっと寂しいよね。もっと居心地よくしたいなあ。

クッションとかテーブルとか、置きたいものがいっぱいあるし、もちろん美味しいおやつも蓄えておかなきゃ」


ふわふわのピンクの羊、メリーちゃんが祭壇の上で「メェ」

と一声鳴き、尻尾をふりふりする。

その姿に癒されつつも、リディアの目は真剣そのものだ。


「うん、まずはお買い物!部屋を秘密基地らしくしちゃおう!」


荷物を軽く整えると、リディアは再び秘密の扉を抜けてダンジョンの通路を進み始めた。

時折、通路の壁に手を当てたり、周囲をキョロキョロと確認しながら慎重に進む。

秘密基地の位置を他の冒険者に知られたくないリディアにとって、ここからが一番気を使うところだ。


冒険者ギルドのダンジョン支部に戻ると、売店のカウンターに並ぶ商品たちがリディアの目に飛び込んできた。

回復薬や保存食、ちょっとした装飾品やお守りまで、冒険者向けのアイテムがずらりと並んでいる。


「いらっしゃい!」


売店の店主が明るい声でリディアを迎えた。

「お嬢ちゃん、今日は何を探してるんだい?」


「えっとね、お部屋の飾り付けと、美味しいおやつが欲しいの!」


リディアが胸を張って答えると、店主は少し驚いた顔をした後、にっこり笑った。


「部屋の飾り付けだって?それならこっちに面白いものがあるよ」


そう言って店主が差し出したのは、小さな魔法のランプや、触ると光が点いたり消えたりする水晶玉だ。

リディアは目を輝かせながら一つ一つ手に取って眺めた。


「これも可愛いし…あ、それと、この保存食も!

メリーちゃんも食べられるやつ、あるかな?」


「メリーちゃん?」


店主が首をかしげると、リディアは袋の中からピンクの羊をひょいと出して見せた。


「この子だよ!ふわふわでしょ?」


「なんてこった、ピンクの羊だなんて初めて見たよ!

そいつ用の食べ物はないけど、干し草ならあるぞ」


店主は楽しそうに笑いながら棚から小さな袋を取り出した。


リディアは次々と選んだアイテムをカウンターに積み上げていき、満足げに頷いた。


「これで秘密基地も素敵な場所になるね!」


買い物を終えると、リディアは秘密基地に戻る準備を整えながら、さらなる冒険への期待に胸を膨らませていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ