冒険者ギルド
リディアは街の中で「冒険者ギルド」という看板を見つけたとき、その文字に心が躍った。
神殿の生活から解放され、街の中で様々なことを経験するうちに、冒険という言葉に強く魅かれるようになっていた。
自由でわくわくするような冒険の世界に、自分も踏み込んでみたいと思ったのだ。
「冒険者ギルドかぁ…」
興奮と好奇心で胸が高鳴る。
ギルドの建物は、周囲の建物とは少し異なり、どこか威厳がありながらも活気に満ちていた。
大きな木製の扉を開けると、中は予想以上に賑やかだった。人々が集まり、情報を交換したり、目を輝かせて話している様子が見える。
ギルドの中には、鎧を身にまとった戦士や、魔法使い、弓を背負った冒険者たちが賑わっており、リディアの好奇心をさらに刺激した。
「これが冒険者ギルドなんだ!」
リディアは心の中でつぶやき、そっと足を踏み入れると、受付のカウンターにいる女性に声をかけた。
「すみません、冒険者ギルドって、どういうところなんですか?」
女性はリディアの瞳を見て微笑んだ。
「ここでは、冒険者たちが依頼を受けて様々な仕事をこなす場所です。
魔物討伐や採取、調査など、いろいろな仕事があるんですよ。
もちろん、冒険者として活躍するためには訓練や経験が必要ですが、誰でも最初は少しずつ始めることができます。」
リディアはその説明を聞いて目を輝かせた。
魔物を倒したり、未知の場所を探検したりすることができるなんて、まさに自分が憧れていた冒険そのものだった。
どんな仕事があるのか、具体的に聞いてみたくなり、興奮気味にさらに質問を重ねる。
「では、冒険者として始めるにはどうすればいいんですか?何か試験のようなものが必要ですか?」
女性は優しく笑いながら、答えた。
「試験と言っても、大きなものではないんですよ。
まずは簡単な依頼を受けてみて、少しずつ経験を積むことから始めます。
例えば、薬草の採取や簡単な動物の世話、そして…軽い魔物討伐もあります。」
リディアはその言葉を聞いて、さらに心が高鳴った。
薬草採取なら、ポーション作りのためにも勉強になるし、魔物討伐もそのうち挑戦してみたい!と、もうワクワクしてきていた。
「じゃあ、私も何か依頼を受けてみたいです!簡単なものから始めたいんですけど、どこで受ければいいんですか?」
リディアは一歩前に出て、しっかりとした決意を込めて言った。
女性は少し驚いたようにリディアを見つめた後、優しく答えた。
「もちろん、依頼を受けるのは自由です。でも、無理をしないでね。
まずは受付にある掲示板を見て、どんな依頼があるかチェックしてみてください。」
リディアはありがとうと一礼し、興奮気味に掲示板を見に行く。掲示板には様々な依頼が並んでいた。
簡単なものから少し手ごわそうなものまで、選択肢は豊富だ。
「これならできそうかな?」
リディアは一枚の紙を手に取った。
それは薬草の採取依頼で、報酬は少しだけ金貨がもらえるという内容だった。
ちょうどポーション作りに必要な薬草を手に入れる良い機会だと思い、リディアは決めた。
「これを受けてみよう!」
リディアは依頼を受けるため、再び受付へと足を運んだ。
心の中で冒険の始まりを実感し、次なるステップに進む準備を整えた。




