参考文献一覧+論文 "超かんたん" 解説コーナ〜っ♡ 3
温泉の効果は「慢性痛の改善>疲労感の解消」かも?
The effects of inpatient versus outpatient spa therapy on pain, anxiety, and quality of life in elderly patients with generalized osteoarthritis: a pilot study. 2018. Kağan Özkuk, Bilal Uysal, et al.
Overview of Systematic Reviews with Meta-Analysis Based on Randomized Controlled Trials of Balneotherapy and Spa Therapy from 2000 to 2019. Hiroharu Kamiokaet al. Int J Gen Med. 2020.
Effectiveness of spa therapy for patients with chronic low back pain: An updated systematic review and meta-analysis. Ruixue Baiet al. Medicine (Baltimore). 2019 Sep.
The change of well-being associated with spa therapy. G Strauss-Blascheet al. Forsch Komplementarmed Klass Naturheilkd. 2000 Dec.
これら一連のデータでは、温泉は疲労回復よりも腰痛・肩こりの改善などの効果が高いと報告されました。湯船に浸かるとシャワーだけの場合よりも疲れが取れるような気がしますが、これは「お風呂に浸かってゆっくりしている」という主観的な感覚によるところが大きい。じっさいには、温泉に疲労回復効果はあまりないようです。
ひとことで言うと、温泉は腰痛や肩こりに効果的。これは湯船に浸かることで血流が良くなり(=血行促進)、寒さで冷え固まった筋肉がほぐされるからだと推測されます。じっさいに、臨床の場面で利用されている温泉療法は、疲労感の回復よりも入浴者の①慢性痛の改善や、②幸福度の向上などを目的におこなわれる場合も少なくないようです。
かんたんに言うと、温泉に入ると気分がリフレッシュ。このリフレッシュ効果が幸福度の向上につながり、入浴者の生活の質の向上に役立つと考えられます。じっさい、湯船に浸かることで幸福度/生活の質が向上したと報告する研究は少なくありません。どうやら、お風呂は私たちの心と身体を解きほぐしてくれるようですね。
ちなみに、私も冬の寒い時期には家の近くの温泉に行って、寒さのせいで凝り固まった心と身体をぽかぽかと温めます。私は1度の入浴で2〜3時間くらいは温泉を満喫するので、これは瞑想も兼ねた私の良いリラックス・ルーティーンです。
足底から冷える寒い寒ぅ〜い時期、あなたもどうぞ温かいお風呂に浸かって、冷えた心と身体を解きほぐしてくださいませね〜?(ぽっかぽか♡)
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ぷち断食やカロリー制限でお肌がキレイになる?(かも!)
The effect of fasting or calorie restriction on autophagy induction: A review of the literature. 2018. Mohammad Bagherniya, Alexandra E Butler, et al.
[Translated article] Popular Diets and Skin Effects: A Narrative Review. 2024. M Mansilla-Polo, J Piquero-Casals, et al.
Fasting and Its Impact on Skin Anatomy, Physiology, and Physiopathology: A Comprehensive Review of the Literature. 2019. Nicola Luigi Bragazzi, Maha Sellami, et al.
これらの一連の研究では、8〜14時間くらいのプチ断食を継続することで、細胞の炎症を防いでお肌がキレイになる可能性が報告されました。ただし、これらはあくまで炎症性皮膚疾患が改善することによる相対的な美肌効果で、ぷち断食やカロリー制限が美肌にどれだけ "直接的な" 効果を及ぼすかは不明です。この点は重々ご注意くださいませ。
ただ一方で、ぷち断食やカロリー制限が細胞の炎症にプラスの影響を与え、にきびやアトピーなどの皮膚疾患を改善する可能性はありそうです。お顔にブツブツができるとどうしても見た目がよくないですから、こうしたぷち断食/カロリー制限を短期間でもいいので試しにやってみて、あなた自身どれだけ美肌効果が実感できるかを見てみるのもいいかもしれません。
ちなみに、どうも私の場合ぷち断食と相性がいいようで、もう7年以上続けているファスティングのおかげでニキビもありません。おそらく、体内の炎症性マーカー——IL-6やTNF-αなどの炎症性物質の値が改善した結果、にきびやアトピーといった炎症性皮膚疾患に罹患する割合も下がっているのだと推測できます。
いずれにせよ、ぷち断食やカロリー制限はオートファジー——細胞内のリサイクル・システムを誘導・促進するそうなので、これが身体に合う人は長期的なファスティングによって美肌効果を始めとした科学的なメリットを受けられるかもしれません。ただし、現在なにかしらの治療および投薬療法を受けている方は、くれぐれも主治医とよくご相談のうえ断食をお試しくださいますようお願いします。
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ぷち断食は本当に痩せる? ジャンクフードの影響をゼロに?!
Intermittent fasting and health outcomes: an umbrella review of systematic reviews and meta-analyses of randomised controlled trials. 2024. Ming-Li Sun, Wei Yao, et al.
Time-restricted feeding is a preventative and therapeutic intervention against diverse nutritional challenges. Amandine Chaixet al. Cell Metab. 2014.
Diet and feeding pattern affect the diurnal dynamics of the gut microbiome. Amir Zarrinparet al. Cell Metab. 2014.
これらの一連のデータでは、ぷち断食が①脂肪量の減少や②ウエストの引き締めなど、さまざまなダイエット効果をもたらす可能性が指摘されました。かんたんに言うと、断食にはダイエット効果があるようです。あらあらぁ、ルイゼナが喜びそうなお話でございますことね〜?(喜)
たとえば、ファスティングは血中脂肪量を減少させるほか、肥満者に多い悪玉コレステロール(LDL)量を減らして、相対的に体内の善玉コレステロール(HDL)の比率を高めてくれます。言ってみれば、これは身体によくない脂肪の塊の量を減らして、身体に良い塊をより多く体内に残しておくみたいなものでしょうか。
また、空腹時に分泌されるインスリンの量も少なくなることから、お腹が空いたときにドカ食いするリスクも(相対的に)減ると考えられます。空腹に耐えきれずドカ食いして食後に血糖値を急激に上げると、血糖値スパイクによって食後の急激な眠気や身体のだるさを生むほか、心筋梗塞や脳卒中などの罹病リスクを高める場合があるのでご注意ください。
さらに言うと、ぷち断食および通常の断食は腸内環境をととのえ、より太りにくい身体作りに役立つ可能性もまた指摘されています。どこぞのハンバーガーもどこぞのフレペチーノも大変おいしいですが、あまり身体によくないジャンクフードばかりを普段よく食べていると、あなたの血液にはどお〜しても脂肪の塊が蓄積していってしまうはず。当然、腸内フローラ——あなたのお腹にあるお花畑も雑草だらけになってしまうでしょう。
きれいなお花を咲かせるには適切な肥料を与えないといけませんし、お花がきちんと養分を吸い上げられるよう土壌を整えておく必要があります。あなたのお腹にある土壌——腸内フローラを整える作業が断食/ぷち断食です。じっさいに、ぷち断食/断食を長期的に続けた被験者は、実験前よりも腸内フローラの状態が改善しました。これは私たちのお腹にある土壌がキレイになったことを意味します。
結果として、ダイエットに不都合な腸内細菌——糖質や脂質を代謝する細菌ばかりが棲みつくのではなく、バクテロイデス門を始めとしたより多様な菌が腸内に残ることで痩せやすくなります。あらあらぁ、まぁ〜たルイゼナが喜びそうなお話でございますことね〜?(2回目)
くり返しになりますが、現在なにかしらの治療および投薬療法を受けている方は、くれぐれも主治医とよくご相談のうえ断食をお試しくださいますようお願いします。
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不安な夜はぬいぐるみを抱いておやすみなさい?
"My stuffed animals help me": the importance, barriers, and strategies for adequate sleep behaviors of school-age children and parents. 2019. Devon Golem, Kaitlyn M Eck, et al.
Exploring role of sleep aids in sleep problems in preschool children. 2023. Masanori Yamaguchi, Mikako Ishibashi, et al.
Stuffed Animal as a Source of Comfort in Group Psychotherapy.2016. Agnes Montalbo.
Brain activity to transitional objects in patients with borderline personality disorder. 2017. Markus Kiefer, Ute Neff, et al.
これら一連の研究によれば、肌ざわりのいいぬいぐるみと一緒に寝ることで、結果として①孤独感や②不安感が和らいで夜ぐっすり眠れるのだそうです。とりわけ、これは学童期の子どもたち(6〜12才くらい)に顕著な傾向でした。
もちろん、あなたが安心できるなら普通の抱き枕でもおっけーです。抱き枕を抱いて眠ると睡眠中に寝返りを打ちやすくなりますから、横向きで眠っていたとしても肩や腰への負担を和らげることができます。当然、なにかを抱いて寝ることで安心感も得られるでしょう。
作中、ロミは就寝時に「ぬいぐるみと一緒に寝てる」とのことでしたね。きっと、彼女はぬいぐるみから得られる睡眠上のメリットを実感しているのでしょう。「ぬいぐるみを抱いて寝るなんて子どもっぽい!」と思うかもしれませんが、これらの科学的なメリットは恥ずかしさと天秤にかけるだけの価値があると推測します。だってだって、私も夜はぐっすり眠りたいもん。
じっさいに、ぬいぐるみや抱き枕などを含む睡眠補助アイテムの使用は、睡眠中の脳の①報酬系や②情動調節系領域を活性化させる可能性が指摘されています。これらのエリアは『安心感』とも関わりが深いため、とくにメンタルに問題を抱えている人ほど効果的だそうです。
かんたんに言うと、もふもふぬいぐるみがあなたの不安を和らげ、夜ベッドで眠るときも寝付きやすくしてくれます。あなただけのライナスの毛布を持つことは、なにも別に恥ずかしいことではありません。ぬいぐるみ1つで夜ぐっすり眠れる生活が手に入るとなれば、大人か子どもかに限らず一度試してみる価値はあると思いませんか?
あなたが今夜もぐっすり眠れることを願っています。




