表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

43/44

参考文献一覧+論文 "超かんたん" 解説コーナ〜っ♡ 2

占いに科学的根拠はない……だけど?

Swan, T., & Halberstadt, J. (2022). Anxiety enhances recall of supernatural agents. International Journal for the Psychology of Religion, 32(1), 71–87.

Ward, S. J., & King, L. A. (2020). Examining the roles of intuition and gender in magical beliefs. Journal of Research in Personality, 86, Article 103956.

Belief in the paranormal and its association with irrational thinking controlled for context effects. 1998. Miguel Roig, K.Robert Bridges, et al.

Pennycook, G., Cheyne, J. A., Barr, N., Koehler, D. J., & Fugelsang, J. A. (2015). On the reception and detection of pseudo-profound bullshit. Judgment and Decision Making, 10(6), 549–563.

Paranormal beliefs and cognitive function: A systematic review and assessment of study quality across four decades of research. 2022. Charlotte E Dean, Shazia Akhtar, et al.

 1つ目の研究によれば、不安を抱えている人ほど占いに頼る傾向が強かったそうです。じっさいに、占いや宗教などは古くから人々の心を安心させ、不安に対処するためのアイテムとして長らく利用されてきました。

 ひとことで言うと、スピリチュアルには人の心を落ち着かせるリラックス効果があります。科学がまだ存在していなかった時代、そもそも私たち人間は目に見えないものの存在を恐れ、この恐怖を占いや神さまなどに頼ることで和らげてきました。

 今でこそ占いや宗教にも科学のメスが入っていますが、昔は自然災害や異常現象などに対処するための方法が限られていて、これらに恐れをなした人々は様々な自然現象/怪奇現象を悪霊や神の怒りといった形で理解しました。占いもその中の1つと考えられます。

 言い換えると、科学のない時代は「ふしぎな現象=神さまやお化けの仕業」と考えるほうが都合がよかった。ひるがえって、現代でも占いや風水などに頼る人は世界中に多くいますが、彼ら/彼女らの心の奥には「不安を安心に変えたい!」という欲求があるのかもしれません。

 この「不安を解消したい!」という気持ちは誰しもが持つ普遍的な人間心理なので、その解消法が占いなのか科学なのかはさして問題ではないと私個人的には思います。ひとによっては「科学=現代版の占い/スピリチュアル」と捉える場合もあるでしょう。ひょっとしたら、科学は形を変えた占いの一種なのかもしれませんね。知りませんけど(適当)。

 さておき、不安を抱えている人ほど占いにハマりやすく、この傾向は特に女性に強いことがいくつかの研究で確かめられています。これら一連のデータによれば、スピリチュアルな現象を信じる人は直感的信念——瞬時にパッと理解できるものに親しみやすい一方、数字やデータなどをもとに論理的な答えを導こうとするロジカル思考が苦手な傾向にあったそうです。

 言い換えると、占い好きは自分の直感を信じやすい。したがって、筋道を立てて論理的に考えたら間違った答えだとしても、彼ら/彼女らは自分の直感を頼りにたどり着いた答えのほうを「これは真実だ!」と信じるそうです。

 となれば、女性のほうがタロットや星座占いなどスピリチュアルなアイテムに興味を持つのは、こうした生まれつきの心の傾向——自分の直感を信じようとする心の動きあってのことなのかもしれませんね。

 とりわけ、スピリチュアル好きには不安を感じやすい人が多い(=男性より女性に多い)ようですから、自分の未来や手相を占ってもらうことで不安→安心に変えたいというモチベーションが裏にあることが伺えそうです。

 ただし、これは男性がハマりやすい根性論や精神論にも同じことが言えます。じっさいに、これらの「根拠のない昔ながらの考え」にハマりやすい男性もまた、占いにハマる女性と同じく直感を信じる傾向が強かったと報告されました。『使命』や『情熱』などの言葉が好きな男性は、じっさいにこの傾向が強いかもしれませんね。

 そもそも、私たち人間は不安になると論理的思考ができなくなります。これはストレスによって脳の性能(=IQ)が一時的に低下してしまうからで、日ごろから不安を抱えやすい人は特に論理的に結論を導くスキルが低下しがち。結果として、占いや宗教のような超自然的なもの——直感的に理解できる何かに頼るようになります。

 じっさい、ひとりぼっちでメンタルが不安定になりやすい人ほど、宗教や占いにハマりやすいのにはこうした理由が背景にあるそうです。以上の理由から、①孤独を抱えていて②精神的に不安定な人ほど、宗教勧誘や霊感商法のターゲットにされやすいとかなんとか。

 いやぁ、こわいでございますわねぇ。私もメンタル不安定にならないよう気を付けまぁ〜すっ♡


♦︎


【夕焼けメランコリック】夕暮れ時は切ない気持ちになりやすい?

Diurnal variation of depressive symptoms. 2008. Anna Wirz-Justice.

Effects of light on human circadian rhythms, sleep and mood. 2019. Christine Blume, Corrado Garbazza, et al.

Sundowning in Dementia: Clinical Relevance, Pathophysiological Determinants, and Therapeutic Approaches. 2016. Marco Canevelli, Martina Valletta, et al.

 先に結論を言うと、夕暮れ時は誰もがセンチメンタルな気持ちになります。もちろん、今このように話している私も含めて。通常、私たちは日中に活動的になります。お日様が照っている昼間は気分もいいですし、晴れの日はお買い物に出かけるには最適でしょう。

 これは日中は交感神経が優位になっているからで、この興奮神経の働きによって精神的にも安定します。朝は誰しも身体を起こすのがだるかったりしますが、この気怠さはお日様の光を浴びることによって体内時計をリセットし、副交感神経たるリラックス神経から交感神経にスイッチすることで解消できます。

 しかし、だんだんと辺りが暗くなる夕暮れ時には、興奮神経からリラックス神経へとシフトしていくのが通常です。これに合わせて日中は分泌されていたセロトニンも分泌量を減らし、夜にスムーズに睡眠に入れるよう作用するメラトニンの分泌量が増えていきます。この①副交感神経へのシフトや②セロトニンの分泌量低下などは、私たちの心にも作用して人をセンチメンタルな気持ちにさせるでしょう。

 ひとことで言うと、夕暮れは私たちを切ない/物悲しい気持ちにさせます。これは認知症やうつ病などの精神疾患をわずらう方々にとっても同じで、自律神経やホルモン分泌量の変化などは彼ら/彼女らの症状に少なからず影響を与え、不安や抑うつを始めとしたメンタルの症状を変化/悪化させると報告されているそうです。

 もちろん、健常者でも夕暮れ時は切ない気持ちになりやすく、日中はスルーできていた心配や不安などが強く感じられることもあります。たとえば、雨の日は晴れの日と比べて気分が落ち込みやすい人もいるでしょう。これは晴れと雨とでは日光量や体内ホルモンの分泌量などが変わるためで、基本的には太陽が顔を出していない日のほうが精神的に落ち込みやすいです。

 ちなみに、私は晴れの日が大好きです。みなさぁん、私は晴れの日が大大だぁ〜い好き♡ですよぉ〜!(注:とっても余計な情報)


♦︎


自然の音——雨の音や虫の鳴き声が心を落ち着かせる?

Cassandra D Gould van Praag, et al. (2017) Mind-wandering and alterations to default mode network connectivity when listening to naturalistic versus artificial sounds.

Rachel T. Buxt, et al. (2021) A synthesis of health benefits of natural sounds and their distribution in national parks.

Eleanor Ratcliffe. (2021) Sound and Soundscape in Restorative Natural Environments: A Narrative Literature Review.

 これら一連のレビューによると、雨の音や虫の鳴き声などの自然音には、副交感神経を優位にして私たち人間の心を落ち着かせる効果があるそうです。じっさい、ネット動画や音楽系サイトでは時に楽器の演奏も込みで、ヒーリング・ミュージックとして自然音が多く配信されていますよね。

 たとえば、あなたも季節の変わり目に外から聞こえてくる虫の鳴き声や、しとしとと降る雨が地面や屋根に跳ね返る音に心安らぐことがあるかもしれません。これらは自然を愛する私たちの心の傾向——バイオフィリアに裏付けられています。自然を愛する心は私もあなたも一緒のはずです。で、ですよねっ?(汗)

 ひとことで言うと、どうやら私たち人間は自然の音にリラックスするようです。じっさいに、自然の音には①疲労感や②慢性痛の改善のみならず、③幸福度や④認知機能の向上にまで効果があるとの報告も。これは自然音を聞いたおかげでストレスレベルが下がり、結果として脳の性能(=認知機能)も改善したものと考えられます。

 ここで聞く自然音の種類は、自分の好きなものなら何でもいいと思います。たとえば、作中ではラーニャが自分の好きなものランキング♡の第4位に『雨の音』をあげていましたね。私も彼女と同じように、雨の音に心安らぐ経験を過去に何度もしています。

 ひとによって音の好みはさまざまですから、あなたの好きなネイチャー・ミュージックがあなたの心を落ち着かせてくれるはずです。ちなみに、私は虫の鳴き声は良くても虫は大嫌い。小さい頃は大丈夫だったのに、大人になると虫がダメになるの何でなんでしょうね〜?(誰か教えてっ♡)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ