水無月の便り
明香莉
「ご無沙汰してます。。。
お元気ですか?
咲希、君に、こんなふうに手紙を送るのは、25年ぶりくらいになるのかな。。。連絡お待ちしています。 陽仁」
これが、彼から届いた最初の便りだった。。。」
明香莉
「咲希、君に、こんなふうに手紙を送るのは、おかしいですよね。。それはわかっています。
わかってはいますが、
気持ちが抑えきれなくて。。。
お便りお待ちしております。
陽仁」
美晴「明香莉、またァ?これで何通目?」
明香莉「多分、、3、、?」
美晴「プァハハハ、ウケる、、そろそろ手紙、返信してあげたら?」
明香莉「やっぱ返信、、してあげようかな」
美晴「え、、、まじ、、、、?」
明香莉「うん、、だって、、間違ってるままじゃ可哀想だし。明日、手紙、返信してみる。。」
美晴「いや、、、あんた、、、、、どんだけよ(笑」
去年の暮れ、突然他人宛の手紙が
私の元へ届いた。
悪いと思いながらも、興味本位で
その手紙の内容を見てしまった。
だからってわけじゃないけど、
なんとなく、
送り先が間違っている事を伝えてあげたくて
返信した。
ただ、それだけで終わりのはずだった。。。
【アノ、時の呼】(あの、ときのこえ)
主役 小日菜 明香莉
主役 未那駕 陽仁 (みながはるひと)
明香莉の友人 菜草 美晴
陽仁の別れた元カノ 咲希